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江國香織さんが、いわさきちひろさんの絵に詩をつけた素敵な詩集です。





タイトルは、

「グレープフルーツのことをフランスごではパンプルムースっていうのよ きのうまでのわたしはしらなかったけどきょうのわたしはもうそれをしってる――パンプルムース!」

という本文からとったようです。


文庫版のあとがきで江國さんは、

「子供たちに読んでもらえる詩を書こうと決めたとき、私が考えていたのはそういうことです。実物に出合う前に言葉に出合うということ、永遠にのめない『ぶどう酒』のある人生は、ない人生よりずっと愉しいということ。のめないぶどう酒なんて無駄だと思われるでしょうか。もしそうであるなら、この本が、無駄なものばかりでできた一冊になっていることを願って――。」

と書いておられます。




いわさきちひろさんの絵と、ひらがなとカタカナだけで綴られている江國さんの詩が作り出した世界。

実は発売当時にすごく欲しかったのですが我慢しているうちに数年がたち、文庫で発売されていることを知り、ようやく購入できました。

もったいないので、少しずつあじわうように読んでいきたいと思います(人´∀`*)















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第10回創元推理短編賞受賞作「インディゴの夜」を含む加藤実秋さんの連作短編集です。





【あらすじ】

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」フリーライター・高原晶の一言から生まれた、渋谷のホストクラブ〈club indigo〉。
店の評判は上々だが、なぜか次次と事件に巻き込まれる晶たち。
それらを解決するために、個性的なホスト探偵団が夜の街を活き活きと駆け巡る!




ミステリーではありますが、むずかしいトリックや推理などはいっさいなく、すごく軽い感じで楽しめます。

どちらかというと、登場人物のキャラの面白さに惹かれて、読み進めていく感じ。

なので、本格推理が好きな方にはおすすめできませんね。

でも、主人公の晶さんふくめ、好感が持てる個性的なキャラが満載なので、テレビドラマ向きかもと思っていたら、本当にドラマ化されることになったようです:**:

しかも、昼ドラ:ase:

キャスティングは晶さんの森口瑤子さんをはじめ、けっこうはまってる感じなので、なんとなく見てみたくなりました。

ほんとに軽い感じで読める本なので、ちょっとした暇つぶしに読むのにぴったりですね。

シリーズ化しているので、続きもまた読んでみたいです。



















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すでに第4作まで出版されている、小路幸也さんの人気シリーズ第1作目です。




【あらすじ】
古本も事件も引き取ります。
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。
ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。
おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。






古本屋、下町、大家族・・・人情味あふれていて、ノスタルジーを誘う物語です。

登場人物や家族設定も個性的で、きっとハマってしまえば大好きになってしまうお話だと思うんですね。

日常のささいな謎を解決していくお話で、ほっこりさせてくれます。

ただ、あまりにもほのぼのとした感じで、出てくる謎もたいした謎ではないので(失礼!)続きをどうしても読みたいという衝動が起きず、読むのに時間がかかって仕方がなかったです。

私のように平凡な毎日を過ごして、こういうフィクションに刺激を求めている人(汗)には不向きかもですね。
もっとドキドキした話が読みたいのよー!!

とぎれとぎれ読んでいるので、登場人物多すぎで覚えれませんでした=:[

一昔前のホームドラマみたいな感じでしょうか。

とっても癒されたくて、ほのぼのしたい気分のときに読むといいかもしれません。

これ、去年の夏に買ってやっと1冊目読めました。

2冊目も今年の夏買っちゃったけど、また時間かかりそうだわ。

癒されたい気分のときに読んでみようかな(^-^;



















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第48回 日本児童文学者協会賞を受賞した岩瀬成子さんの作品です。





【あらすじ】
小学校四年生の波は、ひょんなことから近所の家から犬の散歩を頼まれる。
彼女は、その家で、そこにいるはずのない不思議な男の子、朝夫くんと出会い、しだいにその存在が大きくなっていくのだが・・・。



タイトルと表紙の酒井駒子さんのイラストに惹かれました。
作者の岩瀬成子さんも「絵をじっくり見てから、ページを開いてくださいね。」とおっしゃってみえますが、本当にこの表紙の世界観は物語にぴったりです。

少し気の弱い主人公、波。
なんでもお母さんのいいなりで、自分の意志を人に伝えることが苦手な女の子です。

なんていうんでしょう、独特の湿度がある物語で、そこが読んでて心地よかったです。
何かが違うんだけど、それをうまく伝えられない波の気持ちに、とても共感できました。

その波が朝夫くんという不思議な存在と出会うことで少しずつ変わっていき・・・。

朝夫くんは朝夫くんで問題を抱えていて、最後どうなるんだろうって思ったら、そう来たか!みたいな。
朝夫くんの正体は、意外だったけどなるほどーって感じでした。
最後の終わり方もなかなかよかったです。

児童書で高学年以上が対象だけど、大人が読んでも色々考えさせられるお話でした。
















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菅野雪虫さんの「天山の巫女ソニン」全五巻、読み終えました。





この前の感想では、1と2が面白く3が中だるみだったなんて書いちゃったけど、4と5を読んで、3巻も絶対に必要な作品であることがよくわかりました。

菅野さんはこの1巻目でデビューされたのに、ちゃんと最後までの構想ができてらしたのだろうなぁ。

物語に破たんがなく、特に大きな驚くような展開はないものの、飽きることなく最後まで楽しく読むことができました。

3つの国の王子と王女がそれぞれ、巻がすすむにつれ成長していく姿が描かれているのも好感が持てました。


江南のクワン王子、巨山のイェラ王女もそれぞれ魅力的。
でも、一番魅力的に成長したのは、沙維のイウォル王子ではないかなぁ。

1巻の頃は存在感が薄くて頼りない感じだったのに、5巻では広い視野で物事を考えることができる人に成長したのを感じました。

それはソニンと一緒にいたことが大きいのでしょうね。

最後、ソニンはお暇をもらってイウォル王子のもとから離れてしまうところで終わってしまうけれど、それは悲しい別れではなく、希望に満ちた前向きな出発なので、すがすがしい気持ちで読み終えることができました。

できることなら、旅から帰ったソニンの物語もまた読んでみたいなぁ。

続編が作られることを楽しみにしています:heart:




















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第46回講談社児童文学新人賞を受賞した菅野雪虫さんの作品(受賞時の原題は『ソニンと燕になった王子』)がシリーズ化され、全5巻で完結しました。




【第1巻のあらすじ】

生後まもなく、巫女に見こまれた天山につれていかれたソニンは、十二年間の修行の後、素質がないと里に帰される。
家族との温かい生活に戻ったのもつかのま、今度は思いがけない役割をになってお城に召されるが…。
三つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語。



児童文学ですが、大人でも十分楽しめます。

敬体の丁寧な語り口が、この物語の世界観にぴったり。

巫女失格となった主人公ソニンの欲のない少し浮世離れしたキャラにとても好感が持てます。

1巻を読んで、すぐに2巻を読んだのだけど、2巻を読むことでより物語の世界観が深まり、とても面白く読めました。

物語に登場するのは、大陸から突き出た半島に存在する架空の3つの国ですが、それぞれ古代朝鮮の新羅・百済・高句麗を彷彿させる設定になっているようです。

私はそのへんのところはまったく知らずに読み始めたのだけど、なんの知識がなくても楽しめます。
でも、そのへんを頭において読むと、また違った楽しみがあるかもしれませんね。

ただ1.2巻が面白かったので、少し3巻が中だるみというか盛り上がりにかけたかな。

今、4巻を読んでいるので、また読み終えたら感想を書きたいと思います:heart:
















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江國香織さんの新作は、子供から大人まで楽しめる宝物のような一冊です。




【あらすじ】
雪子ちゃんは、野生の雪だるまの女の子です。
雪深い山の村に、ある日、ひとりで空からふってきて、百合子さんの家の、おとなりの小屋で暮らしはじめました。
一年のうち、冬の季節だけ目覚める雪子ちゃんには、毎日が新しい発見の連続です。



野生の雪だるまっていうのが江國さんらしい発想ですよね。

江國さんのメルヘンチックなお話が大好きで、特に好きなのは「ぼくの小鳥ちゃん」なのですが、このお話も負けず劣らずかわいらしいお話でした。

今までの江國さんのお話だとどこの国のお話かわからないようになっていて、でも雰囲気から外国のお話なんだろうなぁってイメージしながら読んでましたが、この作品の舞台は日本のようです。

登場人物の名前が日本名だし、東京という言葉も出てくるし。

でも、なんとなく読んでいるうちに、日本ではなくドイツとかヨーロッパの小さな村か町のお話のような感じがしました。





山本容子さんの美しい版画も、物語の世界観にぴったりとはまってました。



いつかは溶けてしまう雪だるま。
でも、溶けるのは今日じゃない。
だから、今日という日を楽しもう。

そうやって、毎日を楽しみながら生きている雪子ちゃんは素敵です。

また何度も読み返したいなぁと思えるお話でした。















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大好きな加納朋子さんの短編集が文庫化されたので、購入しました♪

「家族の絆」をテーマに描かれる、ハートウォーミングな8つの物語が収録されています。





表題作「モノレールねこ」のあらすじは・・・。

小学生のぼくが時々こっそり食べ物を与えていたデブねこが、お母さんの大事な花壇をめちゃめちゃにしてしまった。
遠くの河原に捨ててきたはずのデブねこは、ある日平気な顔で戻ってきた。
新しい赤い首輪をつけて。
ぼくが手紙を首輪にはさんでみると、返事がくるようになる。
相手は別の小学校のタカキ。
ところがぼくとタカキが手紙で会う約束を交わした直後、デブねこは、車に轢かれて死んでしまった。
タカキにねこの死を伝える手段もないまま、歳月が流れて……。



この「モノレールねこ」も加納さんらしい鮮やかなストーリーで楽しめました:heart:

でもなんといっても、最後に収録されている」「バルタン最期の日」がよかったなぁ!!

バルタンっていうのはザリガニの名前です。
ザリガニが主役(しかも一人称!)のお話で、まさか泣かされるとは☆

最後にあたたかな感動で胸がいっぱいになりましたよ~:heart:

8つの物語、それぞれ違った魅力があって「次はどんなお話だろう」ってわくわく感があります。

長編も魅力ですが、たまにはこういう短編もいいですね。

オススメの一冊です('-^*)/






























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朽木祥さんの『かはたれ―散在ガ池の河童猫』が大好きなので、子供の読み聞かせ用に図書館で借りてきました。





【あらすじ】
おちこんだり、かなしいことがあったとき、元気をくれるすてきな場所「すずめいろ堂」。
すずめいろ堂の魔法の時間には、心がわくわくおどりだすような、ふしぎなことがおこります。




私自身、ピアノのお稽古が大嫌いで何度もさぼってやろうと考えたことがあるので、バイオリンを弾くことから逃げ出しくなる主人公の気持ちに共感できました。

こういう思いって誰でも持っているものじゃなでしょうか。

「すずめいろ堂」で起こる風変わりな体験。
子供たちはわくわくしながら、聞き入っていたようです。


☆(ほし)のように、いそがず、☆(ほし)のように、やすまず

ゲーテのことばだそうです、
「空をめぐる星のように、ゆっくいでいいから、でも、やすまないで、なんでもつづけることが、とてもたいせつ」という意味が込められています。

私もこの言葉をしっかり胸に刻みつけておきたいと思いました。






















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第2回 本屋大賞 、第26回 吉川英治文学新人賞 を受賞した恩田陸さんの作品です。





【あらすじ】

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
それは全校生が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。




恩田陸さんの本はこれで3冊目ですが、これが一番面白くていっきに読めました!

さすが「本屋大賞」受賞作品ですね:**:

これは映画化もされてて、そちらは見てないのですが、主演は多部未華子さん☆
イメージぴったりで、本を読んでいる間じゅう、ヒロインの貴子は多部未華子さんのイメージで読んでました。

歩行祭でひたすら歩き続けるというストーリーなのだけど、ここまでぐいぐい惹きつけてしまう魅力があるところがすごい。

何か大きな事件があるというわけでもないのに、面白い。

とりたてて強烈なキャラクターでないのに、登場人物の一人ひとりがみんな魅力的に書かれていて、読んだあと、すがすがしい気分になりました。

これは映画も見てみなくては!

爽やかな青春ものですが、おすすめの一冊です:heart: