今回はユニークなコンセプトで歯科医院を開業
 していらっしゃる
 アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿 
 院長 小川 朗子 先生 にお話を伺いました。

 小川先生は日本抗加齢医学会認定専門医でもあり、
 アロマテラピーアドバイザーの資格もお持ちです。



歯はアンチエイジングの大切なポイント

口もとが決める若さと美しさ

ロズリン:
小川先生は、2006年に開設した東京・恵比寿のクリニックで、アンチ
      エイジング(抗加齢・抗老化)の視点に立った先進的な歯科医療とケア
      を積極的に提案、実践していらっしゃいます。

      “歯のアンチエイジング”のメリットは、具体的にはどんなことでしょうか。

小 川:口の中を若く保つことは、生活の質を良く保つということです。
     食べることや話すことなど、健康維持だけでなく社会的なコミュニケーション
     を支える部分として、歯や口まわりを大切にケアすることは、QOL(生活の
     質)を向上させ、それが結果的にアンチエイジングにつながります。

     このクリニックを開くにあたっては、このことを一番のアピール点としました。

ロズリン:肌の老化の悩みと言えば、シミ、シワ、たるみなどですが、歯の場合は?

 小 川:歯の白さやツヤは若さの象徴なので、
      黄ばみや汚れが目立つと若々しさがなく
      なります。

      また、加齢で歯ぐきがやせてくると老けた
      印象を与えますし、歯ぐきが歯周病菌感染
      で腫れると、口臭の原因になって、対人関
      係に支障をきたしかねません。

      歯周病は年齢に関わらず発症するものです
      が、女性の場合は特に更年期になるとホル
      モン分泌の変化によってリスクが高まります
      ので、予防が大切です。

歯周病とともに骨密度も低下すると、歯を支える歯槽骨が弱くなり、歯がぐらついてしま
います。柔らかいものだけしか食べられなくなりますから、食事の楽しみが減りますよね。

不具合なく好きなものを食べられることは、健康的で質の高い生活のための第一条件
と言えます。 口の機能を保つことは、それほど大切なんです。


 唾液と若さの密接な関係

 ロズリン:口の中の健康維持には、唾液の分泌も深く関係して
       いますね。

 小 川:
唾液は、加齢やストレス、自律神経の乱れなどが原因
      で分泌が少なくなります。

唾液が十分に分泌されないと、歯に付いた汚れが取れにくくなり、プラーク(歯垢)が
できやすくなりますし、むし歯もできやすくなります。

ホルモンバランスが変わる更年期の女性も注意が必要です。

ロズリン:唾液の分泌を良くするための何か方法がありますか?


 小 川:良く噛むこと、口腔の周囲の筋肉をよく
      動かすこと。
      また、強いストレスや筋肉の緊張があると
      唾液は少なくなりますから、普段は歯を噛
      みしめず、口の中をできるだけリラックス
      させておくことです。

      当院で指導しているフェイシャルエクササイズ
      は、顔の表情筋を鍛える筋機能療法がベース
      ですが、例えば舌の動きを強化する運動は、
      咬む筋肉と飲み込む筋肉が強化され、唾液の
      分泌を促す効果があります。

“上手な年齢の重ね方”を目指して

ロズリン:ご自身が歯科医師を目指されたきっかけを。

小 川:実を言うと、うちは音楽家の家系なんですが、私にはどうも楽器の才能が
     無くて…。

     そういう事情で、人と接する仕事が好きだということと、父の希望もあって歯科大
     に進みました。
     でも私はもともと、歯医者は嫌いだったんですよ、本当に。

     患者さんを治療をするようになってからも、最初のうちは、あの歯を削るときの
     “キ~ン!”という音に自分で鳥肌立てていたくらいで…だから、
     「自分がされてイヤだったことは、絶対にやるまい」との思いを強くしました。

     目指すのは“行くのがイヤじゃない歯医者”です。



ロズリン:歯科の分野にアンチエイジングの考え方を導入されたのには、
      直接の理由が?

小 川:父をずっと見ていて、とても上手な年齢の重ね方をしているな、と常々思って
     いたんですね。
     やがて、そういう手助けが出来る治療を手がけたい、と考えるようになったこと
     から、アンチエイジングが研究テーマとなりました。

     口の中は、その人の生活や体調、ストレスの程度などが反映されていて、
     見ればそれぞれのつながりが分かるものなんですよ。

     実際に70代~80代でお元気な方々は皆さん、ご自分の歯でしっかり噛むこと
     ができています。 歯が心身の健康や若さと常に直結して、関わり合っているん
     だなと実感します。


 “サロンスタイル”の歯科クリニック誕生

 ロズリン:クリニックの入口から内装まで、まるで
       本格的なエステティックサロンに来たような
       印象ですが、ご自身でも以前から、ヘルス&
       ビューティーの分野に、高い関心をお持ちで
       いらしたのですか。

 小 川:家で自分のためにいつも実践していることを、
      私は知らずと主人に向かって毎晩レクチャー
      していたらしい(笑)んです。

      すると彼が「僕よりもそれを必要としてる人が
      他にいるんじゃない?」と。


さらに私が所属するアンチエイジング研究会で、アンチエイジングをコンセプトにした
クリニックを開院したいと話したところ、良きアドバイスなど力添え頂きまして…。

「それじゃあ」と決心したのはいいけれど、全く前例のないスタイルですから、ものすごく
勇気が要ったし苦労もしました。 実際に、周りから「うまくいくわけがない」と言われた
ように、逆風に耐える時期も経験しましたから。

 本当に歯科医院?
  という雰囲気の
  素敵な待合室。

  
医院の扉を開くと
アロマの香りが
広がります。
“ぬくもりと清浄”が
テーマの香りは
「Winter」



ロズリン:こんな風に、患者側の目線に立った細やかな気配りのあるクリニックは、
      私たちから見れば大歓迎ですよ。

小 川:自分が好きで楽しいと思うことを周りに伝えられることが分かったのは、本当に
     嬉しいです。

     今のところは、業務内容とコンセプト提案が違和感なくかみ合って、スムースに
     進んでいると思っています。

    私自身が得意とするもの、本当に情熱を注げることを仕事にして、それを通じて
    すそ野が広がれば、きっとみんながハッピーになれるような気がします。

 
  

  さて、インタビューは、後編へと続きます!
  
  お楽しみに。