5月21日にアップした第9回インタビュー後編です。
 
 今回は、アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿
 院長 小川 朗子 先生 をお招きしております。

 小川先生は日本抗加齢医学会認定専門医でもあり、
 アロマテラピーアドバイザーの資格もお持ちです。




“気”の交流で深まる信頼の絆
 
ロズリン:アロマテラピーやサプリメントなども、治療の現場に取り入れていらっ
       しゃいますが、それらの分野についても相当勉強されたのでしょう?

小川:こうした施術を行なう歯科クリニックは、今のところ他に例がないので珍しさ
    もあるかと思いますが、患者さんに喜ばれる本物のケアやサービスが提供
    できるよう、まずはエステティックやアロマテラピーなどを本格的に学ぶところ
    から始めました。

    例えば、いつも忙しくてストレスが続くと、筋肉がこわばって、唾液の分泌も
    少なくなります。
    そういう人にはアロママッサージでのリラクゼーションが効果的です。

    フェイスラインから頭皮にかけてのマッサージは、緊張をほぐして大きな
    リラックス効果が得られます。 また、アロマのネックピローで首筋を温める
    方法もあります。


ロズリン:最近のリラクゼーション・ビジネス
      では、“気”なども注目されていま
      すね。

小川:そうですね。治療では、その通り“気”
    を送ることになりますから、こちらが
    焦っていたり気が散っていたりすると、
    必ず相手に伝わってしまいます。
    
    ですから、常に“集中する”ことは意識
    しています。
    患者さんに接する上で、「あなただけを
    診ていますよ」という姿勢を示すことは
    非常に大切です。

  従来の歯科医院の多くは、慌ただしい雰囲気での治療になりがちなことがとても
  不満でした。 治療の椅子に横になった状態で、頭の周りでバタバタされるのは
  誰でもいやなものですよね。

  ここで個室のスペースを作ったのは、そういう思いがあったためです。
  一人当たりの診療時間は長くなりますが、その分、集中してていねいに治療する
  ことができます。

  場合によっては治療の間に休憩をはさんだり、iPodで音楽を聴いてくつろいで
  いただくなど、患者さんが疲れない工夫もいろいろ試みています。
  
  私たちとしては、歯のメンテナンスのためだけでもいいから来院してほしい。
  疾患は早期であるほど治療が楽ですし、費用負担も軽くて済みます。
  そのためには、来てもらいやすい環境づくりへの努力が、まず必要ということ
  ですね。

人の輪で広がる“care”の意識

ロズリン:患者さんは、主にどういった方たちですか。

 小川:男女問わず、20代~80代と年齢層は幅広い
    ですが、家族
ぐるみとか、友人・恋人の紹介な
    どが多いようです。

    最近は、クリエイティブ系業界の方が、口コミを
    通じて訪ねて来られるケースが増えていますね。
    人脈を大切にするという業界の体質もあって、
    ヘアメイクさんからカメラマン、タレントさん、その
    マネジャーさん…という風に。本当におかげさま
    で、患者さんが増えています。
 
ロズリン:人のつながり、縁というものは実に大きいですね。

小川:はい。人と人とのつながりは非常に大切です。歯科治療ではとくに患者さん
    とのコミュニケーションが治療に大きく関わってきますから、互いの信頼関係
    をとても大事にしています。

    保険診療が中心だったその昔なら“独立開業=ゴール”でしたが、今の時代
    では、開業は単なるエントリーにすぎません。
    そこから何を提案し、どう社会に貢献していけるかが問題になるのだと思い
    ます。

 ロズリン:先生の“cureよりcare” (治療よりまず手入れ)と
       いうクリニックのモットーはすばらしいですね。

 小川:そういう考えが、歯科の世界にもっと広まってほしい
     です。 来院する動機は、もう「痛いから行く」のような
     ネガティブな理由じゃなくてもいい。
     
     他にもできる提案はたくさんあるはずです。
 
                 何も痛んだ歯の治療だけでなく、食事や生活習慣の
                 指導を基本に、プロとしてのアドバイスをトータルに
                 伝えていくのが、私たち歯科医師の仕事ですから。

今、スペシャリストがなすべきこと
 
ロズリン:今後の方向性、将来の夢について伺えますか。

 小川:歯科の分野で、ケアの部分を定着
    させたいですね。

    今、私たちが実施しているリラクゼ
    ーションやアンチエイジングのケア
    を、もっと身近なものにするには、
    専用スペースを確保することが必要
    だと考えています。

    最終的には、cureとcareのそれぞれ
    を目的別に独立させた、
デンタルの
    “サロン”を体系化につなげたいです。

ロズリン:同じコンセプトを持った医院を広
      めるといった、新しいビジネスモデ
      ルとしての可能性もありそうですね。

小川:今はこの体制で焦らずやっていこう、との気持ちです。
    ただ最近は、何をどう打ち出したらいいのか迷っている歯科の先生が少なくない
    と聞きますから、受け入れられる素地は十分あるでしょう。

    歯科医師と患者さんの両方が、一緒に成長していける環境を提案できれば理想
    です。 そのためには歯科の分野を超えて、間口を広げながら仲間を増やして
    いくことも大切な一歩だと思っています。

    私自身、女性がキレイになっていくのを見るのは嬉しいし、もちろん患者さんご
    本人も喜んでくださいます。ですから、ここでは少しの時間でもできるだけ気分
    良く過ごしていただきたいんです。

    私たちは歯の専門家ですから、本来の治療はしっかりできて当たり前。
    その上、同じ治療にしても 「以前より歯がきれいになった!」 と感動してもらっ
    て初めて、いい仕事をしたというふうに考えています。


  
 今回は小川先生のご主人である歯科医師の
 須藤光弘氏にもお話を伺うことができました。

 彼は同クリニックの顧問として、内装デザインを
 手がけたほか、経営面全般をサポートしていらっしゃ
 います。

 これからの歯科医療のあり方について須藤先生は、
 
  「 一人が全てをこなす従来型のスタイルを一度壊して、それぞれのスペシャリスト
   が集まれるような歯科医療の仕組みが実現するといいですね。

   違うコンセプトのクリニック同士がコミュニケーションを取り合って、お互いで補完
   し合える形になれば、より良く成長できるのでは 」

   と語ってくださいました。

 <インタビュー感想>
 小川先生の歯科に対するプロ意識と、独自のアンチエイジングというコンセプトは
 本当に素晴らしいと感じました。

 女性はもちろん全ての患者さんに、年を重ねても健康で美しくあって欲しいという
 理想を実現する歯科医院、今後の歯科医院の新しい成功モデルになるのでは
 ないでしょうか!

 ご夫妻の強力なタッグで、これからの展開がとても楽しみです。

 何より小川先生が夢の実現のために、とても活き活きと輝いていらっしゃって、
 今回もまた沢山パワーをいただきました!
 
 とても通いたくなる “ デンタルサロン ” です。 皆さんも機会があれば、是非!!