今回は、フリーのイラストレーター
 としてご活躍中の、
 
 今野有紀さん を お迎えしての
 後編です!




見る人に楽しさが伝わる絵を

ロズリン:今野さんのイラストを見ていると、とても楽しく描かれているのが
      イラストから伝わってきますね。

今野:ムズカシイな~ってかなり煮詰まることもありますけれど、これだって
    いう自分なりの答えにたどり着いたときは、それまで悩んだ分とても
    充実感を感じます。

    ナゾナゾの答えを探しているときの感覚に似ているんです。



    あーでもない、こーでもないって答えを探して探して、ある瞬間に
    からまった糸がす~っとほぐれるように答えが導き出されたとき、
    心地よい達成感を感じますよね。

    そういう意味で言えば、自分にとって難しい内容のお仕事もけっこう
    楽しんでやっていますね。


ロズリン:苦手なものに楽しみながら向き合えるって素敵なことですね。
      これまでで一番難しかったのは?

今野:そうですね・・・

    「 脳や骨格を可愛らしく描いてほしい 」 という依頼がありまして、
    これはかなり苦労しました!( 笑 )

    でも自分なりのカタチに仕上がったときは本当に嬉しかったですね。





ロズリン: お仕事として絵を描くのとプライベートで描くときとは違うんですか?
 
今野:やっぱり違った楽しさがありますね。
    もちろん、プライベートで好きなものを自由に描くのは楽しいです。

    お仕事の場合はクライアントさんの要望やいろいろな制限があります。

    でも、お互いの意見をすり合わせて、その枠の中で自分なりの最高の
    カタチを表現できたときは、プライベートで絵を描くのとはまた違った
    喜びがあります。

    描いている時の気持ちは見ている方に伝わってしまうので、私のイラスト
    から楽しさを感じていただけると嬉しいです。













お嬢さんと一緒にくつろぐ
プライベートのイラスト



パワーの源はやりたいと思う気持ち
 
ロズリン:昨年、赤ちゃんが生まれましたね。
      お子様ができたことで何か絵の方には変化がありましたか?



今野:直接タッチや表現にはないのですが、子供が生まれてしばらくは
    子育てに集中していて描けない時期があって、改めて自分の絵を
    俯瞰して見ることができました。

    これからの課題が見えた良い機会になりました。
 

ロズリン:今はお仕事を再開されているんですよね。
      もうペースはつかめました?



今野:はい。自分なりのペースでやらせていただいてます。

    今はキッチンのダイニングテーブルを仕事場にしてまして、資料を自由に
    広げたりスペースを大きく使えるのと、子供を遊ばせながら仕事ができる
    のでなかなか快適です。

    たまに足にからみついてきたり、コンセントを抜こうとしたり、ヒヤッとさせ
    られることもありますけど。
 
ロズリン:いろいろ気を配らないといけないですが、楽しそうですね。
 
今野:子育てをしているママ仲間にもクリエーターさんがけっこう沢山
    いらっしゃって、それぞれの作品を持ち寄ってイベントを開催したり
    皆様パワフルに活動されているんです。

    どんな状況や環境になっても、やりたいという気持ちがあれば何でも
    やれるんだなって勇気とパワーをもらいました。




気分転換は物づくり
 

ロズリン:
家事に育児に仕事と大変ですね。
      気分転換になにかされていることは?
 
今野:物をつくっている時が一番くつろげるので、つくりたいなって思った
    ものには時間があればトライしてます。

    ワイヤーでカゴを編んだり、天井から吊り下げられるモビールや小物を
    つくったり、最近は編み物にもハマッてます。

  
  ワイヤーカゴ                     モビール

    最初は子供のために何か自分でつくれたら、と思ってはじめたのですが、
    今は主にかぎ針を使ってアクセサリーやコサージュ、チビバッグなどを
    つくっています。

    こちらもできあがったら友達や知り合いにあげてしまいますね(笑)


     かぎ針編みの作品          お嬢さんのベスト






 
 自分らしく、続けていくことが大切

 ロズリン:これからやっていきたいことや、
       目標は何ですか?



今野:最近ブログを始めたこともあるのですが、自分がふだん生活していく
    なかで気になったことや経験したこと、得たものなどを絵にプラスして
    伝えていきたいなって思っています。

 例えば、子育てのエピソードや、主人の
 仕事柄転勤が多いので、移り住んだ先々の
 その土地ごとの雰囲気や人柄などを伝えて
 いけたら面白いなと思います。

 お仕事としてはまだ手がけたことは
 ないのですが、いつかカレンダーを
 つくってみたいですね。

 家のカレンダーはいつも自分でつくった
 ものを使っているんですよ。


ロズリン:ぜひ、実現させてください。
      今野さんらしいオリジナリティあふれるものになりそうで楽しみですね。

今野:はい。私も楽しみです。
    それから、目標は「描くこと」を続けていくことです。

    私自身、続けるのが大変な時期もありましたけど、描き続けていたからこそ
    出会う人やめぐり合ったものがこれまでも沢山ありましたし、これからも沢山
    あると思うんです。




ロズリン:今後の活動のご予定は?

今野:イラストレーター仲間数人で企画展やグループ展をやっているんですが、
    その3回目の展覧会を2011年10月頃に銀座で開催する予定です。

    まだ詳細は決まっていないので、決まり次第ホームページでお知らせ
    させていただきます。

    URL: http://www.geocities.jp/yukillust/
 
ロズリン:何かイラストレーターを目指している方にアドバイスは?

今野:大切なのは、上手い絵を描こうとするより、自分らしい絵を描くこと。
    “ 自分らしさ ” を表現することです。

    イラストレーターはお客様ありきなので、お客様の要望やイメージに沿った
    ものを描くことは大事なのですが、それも自分のスタイルがあってこそ。


 
    相手の意見や時代のニーズに合わせ過ぎてしまうと、自分の絵の良さを
    見失ってしまいがちです。

    最善をつくしてお客様に喜んでいただける絵を描くために、“ 自分らしさ ”
    という骨格を常にキープして素敵な絵を描いていってください。



<インタビュー感想>

  雑誌で見かけた彼女の “ イラスト ” への、私の片思いから始まり、
  ご縁あってこの 「 歯が命ひろば 」 のイラストを手がけていただいた、今野さん。
  インタビューを楽しみにしていました!

  彼女のイラストはご覧の通り、その筆のラインに特徴があり、登場する人物の
  ファッションもとても素敵です。

  それらの人物像は、ご自身の憧れを投影されているといいますが、おもしろい
  ですよね。
  自分の理想像を自由に描ける才能があるというのは羨ましいことです。

  趣味でされているモールやワイヤー雑貨なども素晴らしいです。
  お嬢さんの為に作られたニットなど、初めてとは思えないほど。
  売り物になりそうな完成度!

  お嬢さんがうまれてからは、上手にワークライフバランスをとられている今野さん。
 
  もちろん家庭のこともきちんとされるので、外で働く女性同様色々ご苦労もある
  でしょうが、お子さんをそばに感じられるという点では、イラストのお仕事は女性
  にとっては理想的なものの1つではないかしら。

  カフェでお茶をいただきながらのインタビュー♪も
  楽しかったですよ!