ワインのソムリエとしてはもちろん、
 日本酒や焼酎、ビールやカクテルなど
 飲料すべてのプロである 
 “ トータル飲料コンサルタント ”

 友田 晶子さん をお招きしての前編です。



友田さんとは、昨年アパガードの25周年を記念したイベントのセミナーで
お世話になったのがきっかけで、知り合いました。
今までのワインの常識にとらわれず、本当に楽しくおいしくワインを楽しむ
ためのコツを、わかりやすくお話してくださいます。
 
今回のインタビューは、サービス付分譲型シニアマンション
「 ザ・レジデンス白金スイート 」 で8月11日に開催された 「 暑さも忘れる、
爽快 “ 夏ワイン ” 体験セミナー 」 というテイスティングセミナーに参加後、
お話しをお伺いする機会に恵まれました。

ワイン初心者でも楽しめるわかりやすい内容で、実際に旬のワインも試飲でき、
普段は聞きにくい質問までいろいろできてしまう、素敵な1時間でした。

ザ・レジデンス白金スイート http://www.shirokanesuite.com/



     当日は4種類のワインのテイスティングを
     (スパークリング、赤、ロゼ、白)


目からうろこのワイン論
 
ロズリン:前回のイベントでお世話になった時も思ったのですが、とても
      お話がわかりやすい。

      ワインの話というとビンは必ず横にしましょうなど、常識的な話が
      ありますが、そういう内容とは全然違いますね。
 
友 田 :そういう話は一切忘れていただいていいんですよ。

      基本的に、ワインは決して難しくない。何も気にせず、お好きなように、
      まずは楽しんでいただきたいんです。
 
ロズリン:今日のお話でも、シャンパンやアペリティフとして飲む時のシャブリに
      氷を入れてもいいと言われて、びっくりしたんです。




友 田 :そうです。氷を入れて、何で悪いんですか? ( 笑 )
 

ロズリン:
またワインをアイスキューブにして凍らせ、必要に応じてお料理に
      使うというお話もおもしろい。
 
 友 田 :液体でとっておくのはムリなので、少し煮詰めて濃縮させて、
      アイスキューブなどにして凍らせておくと保存しやすいし、使いやすい。

      おいしくなくなったワインをお料理に使っても、お料理がおいしくならない
      ですよ。 ご注意を。




最初の就職はレコード会社
 
ロズリン:この道に進まれたきっかけは?
 
友 田 :実家がレストランをやっていたのがきっかけです。
 

 私は北陸の福井県出身ですが、両親は
 食に対して非常に興味を持っていまして、
 約40年ほど前、日本で初めてピザを紹介
 したイタリアンの草分け
として知られる
 六本木飯倉 「 ニコラス 」 の姉妹店を、
 福井に作ったんです。

 そういう家庭環境に育ったものですから、
 自然と食べることや飲むことを仕事にしたい
 と思うようになりました。

 



ロズリン:じゃあ一本道ですね。
 
友 田 :いいえ、実際にワインに携わったのは少し先で、最初はレコード会社
      の販売促進課に1年ぐらいいました。

      アナウンサーやマスコミ関係の学校に進学した関係で、レコード会社
      に就職したんです。 
 
 
ソムリエはサービス業
 
ロズリン:とても親しみやすくてリラックスされた話し方をされますが、
      アナウンス学校のおかげですか?
 
友 田 :それはあるかもしれませんね ( 笑 )。
      それと、この仕事をはじめるにあたり、人前で話すための訓練も
      多少しました。

      プロのアナウンサーの方から、いかに説得力のあるスピーチをするか、
      といったことを教えていただいたり。
 
ロズリン:緊張はしない?
 
友 田 :ワインセミナーや勉強会は、25年ほどやっていますので、ある程度
      慣れというのがあります。

      講演会の仕事などは緊張しますので、事前にちゃんと準備をします。
 
ロズリン:とても落ちついているように見えますが。




友 田 :
やっぱり、お話しするのもサービス業ですから、どういう気持ちで聞いて
      くださっているか、話に興味を持ってらっしゃるのか、そうでないのか ・・・
      ということを想像しながらお話しないと、皆さん飽きてしまうんですよ。

      その精神を培ったのが、「 ソムリエ 」 という仕事なんです。

      ソムリエなど飲食のサービスをする人たちはいつでも、
      「 今、お客さまがどう考えているのか? 」 ということを考えなくては
      いけない。

      たとえばホテルにお客さまが入っていらしたときに、ズボンにたくさん
      シワがよっていたら、 「 長時間座っていらした、新幹線や飛行機に
      長時間乗ってきたのかも 」 ということを考えて、のどがかわいて
      いらっしゃるだろうから、冷たいお水をまずはお渡しする ・・・ とか。



      まずは、洞察力や、想像力を磨かなくてはならないと思うんです。
      そういう感覚がないと、サービス業はむずかしいですね。
 

ロズリン:
ソムリエの資格を取る方はどんな方ですか? 
      職業にもつながりますか?やっぱり厳しい世界ですか?
 
友 田 :私は1989年に資格を取りました。

      資格の審査は厳しく、数年の実務経験がないと、ソムリエやワイン
      アドバイザーの試験は受けられません。 

      趣味の方は、「 エキスパート 」 という資格で、アマチュアとプロとが
      分けられています。
 

ロズリン:
資格がむずかしくなったのはよいことなのでしょうか?



友 田 :う~ん、、当時でもかなりむずかしいと思いましたが、今は世界中の
      ワイン、たとえばチリや南アといった当時テキストにはなかった国々の
      ワインが対象となりましたから。

      私は、知識があるより、より優れたサービスパーソンであるべきだと
      思っているので、試験がどんどんむずかしくなりすぎるのはどうかなと
      思います。

      もちろん、知識はあったほうがいいし、テイスティング能力は大切ですが、
      それだけではないですね。
 
 
語学とワインの勉強のためにフランスへ
 
ロズリン:フランスに留学していましたね。それはワインのためですか? 
      どういう形での留学?
 
友 田 :いくつかの大学に短期間、たとえば1ヶ月ずつ滞在して、まずは
      フランス語の勉強をしました。
 

ロズリン:
その前にフランス語は?
 
友 田 :日仏学院に1ヵ月半ほど行きまして、もう大丈夫かな、と思って留学
      しました ( 笑 )。

ずうずうしいというか、
まずは 「 しゃべっちゃえ! 」 と思うタイプです。
ワインの勉強をしていたので、ワインの名前や
メニューが読めました。

まあ食べることには困らない!と思ったので、
行ってしまいました。
 

ロズリン:いろいろな大学で?





友 田 :
大学は選べましたので、ワインの産地の大学にしました。

      最初はフランス語の発音が美しいとされる、ロワール地方のアンジェ
      大学で、次がプロバンスのエクス大学というところ、そこは醸造科が
      あって、ワインのテイスティングをフランス語で学ぶことができるのです。

      そのあとにボルドーに行き、知り合いのシャトーを紹介してもらって、
      そこでワインの造り方などを学びました。


  現在では、ワイン産地へのツアーも企画。
  右はフランス、ボルドーの 「 シャトー・コス・デストゥルネル 」



ロズリン:
フランスには何年くらいいたんですか?
 
友 田 :トータルで2年くらいですね 。
      私の目的は日本で働くことだったので、2年ほどで帰国しました。

      帰国した88年、89年頃はちょうどバブル期で、比較的就職が楽でした。

      ワインの人気も出てきた頃で、人手が足りないという状況で、タイミングも
      よかったですね。
 
友田さんHP : http://www.akikotomoda.com/




    きびきびとしていながら、やわらかな語り口の友田さん
     どんな質問にも明快&丁寧に答えてくれます。


後編では、友田さんが今年出版した本もご紹介します。
お楽しみに!!