今回は、日本女子プロ将棋協会 ( LPSA )
 
所属の女流棋士 中倉宏美 さん 
 お迎えしての 前編 です。



2008年7月にこのブログにご登場いただいた中倉彰子さんの
妹にあたる宏美さん。将棋界初の姉妹棋士です。

笑顔が素敵で女性らしいたおやかな雰囲気の宏美さんですが、
趣味はバイクのツーリングやバンドでのギター演奏など、現代的で
活動的な一面も持ち合わせています。





バイクでつっぱしるのが爽快

ロズリン:宏美さんはとても活発で、バイクのツーリングが趣味だとか。
      どういうきっかけで乗るようになりましたか?

中 倉 :始めたのは、16歳の時です。
      高校への通学の目的で原付免許を取りました。

      ただその後、その原付が盗まれてしまって、どうせならと中型免許を取り、
      250CCに買い換えました。



     バイクを乗るようになったら、自然とバイク好きの友達がたくさんできました。
     知識も増えていきますからどんどんおもしろくなったんです。


ロズリン:今では 「 ハーレーダビッドソン 」 に乗ってますね。

      いろいろ取材も受けているようです。
      将棋での着物姿も素敵でしたが、バイクとは意外ですね。

  

    

中 倉 :今はハーレーの1500CCに乗っています。
      クラッチが重いので女性用に軽くしてもらいました。総重量は300kg
      くらいあります。

      日本の文化とアメリカの文化はどちらも素敵だと思っています。
      いろいろな文化を融合できたら、面白いと思うんです。

ロズリン:お姉さんの彰子さんは乗らないですよね?

中 倉 :女流棋士でハーレーに乗るのは私くらいです。
      父も姉も最初は心配していましたが、最近はあきらめて反対しなく
      なりました。



      特にツーリングに行くとスカッとします。
     ハーレーにはいろいろな団体もあるんですが、私は自分だけでツーリング
     をするのが好きなんです。



4歳から始めた将棋
 
ロズリン:ずいぶん小さなときから将棋を始めたようですね。



中 倉 :姉が6歳、私が4歳のときに、自宅にあった将棋の駒で遊んでいたら、
      父が教えてくれるようになったのがきっかけです。
 
ロズリン:それはすごいですね。
      アマチュアでの最初の対局を覚えていますか? 
 
中 倉 :やっぱり初めての対局も4歳のときで、少し上のお兄さんとだったと思います。
      子ども将棋教室に通い始めたのがその頃だったので。

     

      その後、プロの卵が通う育成会には、もともと姉よりも私の方が先に
      入ったんです。中学1年の時に入り、そこでしばらく停滞してしまいました。

      高校1年で後から入ってきた姉に、抜かれてしまったんです ( 笑 )。
      
      育成会で伸び悩んだ時期は本当につらかったですね。
      半年に1人ずつプロになれるんですが、負けるとまた半年待たなければ
      いけなくて…。


ロズリン:中学生とずいぶん若いうちから挫折を味わいましたね。
      現在は彰子さんを抜いて、女流二段ですね。

      姉妹で同じ道を歩み影響し合える、素敵な関係です。

中 倉 :プロになったのは姉が先でした。
      その後、私が先に二段をいただきました。

      お互いに刺激し合い、とてもよいライバルだと思います。


 



 プロ棋士の生活
 
 ロズリン:中学1年で育成会に入って、プロになった
       のは高校のときですね。

       高校生でプロになるというと早い方ですか?



中 倉 :私は高校2年のときですが、将棋の世界では普通ですね。
      中学生でプロになる子もいます。

      学校が終わったらそのまま道場に直行する、という生活を送っていました。

      当時は女性の場合は、30歳までにプロにならなければいけない決まりが
      ありました。
      私の場合は進路をどうするか?と考える前に、もう将棋のプロと決めていた
      ので、あまり悩まなくて良かった気もします ( 笑 )。




ロズリン:プロになると、どんな生活に変化しますか? 
      試合はどのくらいの頻度になる?
 
中 倉 :女流棋士の場合、大きい大会は 「 女流名人位戦 」 「 女流王将戦 」 など、
      現在6棋戦です。

      2011年に 「 リコー杯女流王座戦 」 が新たに加わりました。



     これらの棋戦に全て1局目で負けてしまうと、合計6局しかなくなってしまいます。
     逆に勝つと増えますね。

     平均すると月に1~2局くらい戦うことになります。
     負けてしまうと、次の棋戦まで3ヶ月くらいあくこともあります。3ヶ月対局がないと、
     職業を忘れそうになりますね ( 笑 )。


      LPSA女流棋士 2009年1月 大國魂神社にて


インタビューは後編へと続きます。 お楽しみに!



<中倉宏美さん プロフィール>

1979年 1月26日生まれ 東京都府中市出身
1990年  女流アマ名人戦 準優勝
1991年  女流アマ王将戦 優勝
1991年 4月 女流育成会入会
1995年10月 女流2級
1996年 4月 女流1級
2001年 4月 女流初段
2007年 5月 日本女子プロ将棋協会 ( LPSA ) を立ち上げ移籍
2007年 6月 ~ 2008年6月 ラジオBOXXにて姉妹でパーソナリティに
2009年 1月 女流二段 ( 勝数規定 )