Cocolor(ココカラー)主宰
  カラー&ファッションスタイリングオーソリティ 
  都外川(ととかわ) 八恵さん を
  お招きしての前編です。




スタイリストという職業は、おしゃれで洗練されたイメージで、
憧れる方も多いお仕事ですよね。
 
今回お話をお伺いした都外川八恵さんは、特に色やファッションをテーマにして
多岐に渡る活動をされているユニークな方で、ご自身で 「 ファッションスタイ
リング検定 ( 一般社団法人日本ファッションスタイリスト協会主催 ) 」 という
資格も立ち上げられています。

いろいろと興味深いお話をお伺いすることができました。
 
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商社からスタート
 
ロズリン:昔友達に薦められて、自分に合うカラーを診断してもらったことがありました。
      最初は半信半疑で。 でもやってもらったら、いろいろ参考になりましたね。

      ただ、私たち外国人は肌の色も髪の毛も、目の色も違うけれど、日本人は
      似ています。 だから、似合う色が違うというのが不思議なんです。

      そもそもなぜ、色の道を選ばれたのですか?




都外川:
今思うと、色とかファッションには子どものころから興味がありました。
     小さいころから好きでしたね。

     幼い頃、母親がよく手作りで洋服を作ってくれたのですが、私がする
     コーディネートや色の組み合わせがおかしいとダメ出しをするので、結構
     手厳しく言われて育ちました。 母親からの影響も大きかったでしょう。
 

ロズリン:
では自然と色の世界に?
 
都外川:それが違うんです。
      カラーコーディネーターという職業があることを知らなかったので、それに
      なるということは全然考えていなくて。

      外国に憧れていて、大学も語学系の学部を選び、英語を勉強しました。
      最初の就職も商社なんです。
 

ただ商社で働いているときに、何かが
違うと思って。

20代のころは、
 「 本当は自分は何がしたいんだろう 」
 「 何ができるんだろう 」 
「 何のために生まれてきているんだろう 」 
という自分探しを随分としました。

そのことばかり考えていたかもしれません。
よく一人で海外を旅したものです。




電車の中吊りで見つけた 「 色彩検定 」
 
都外川:そんなある日、電車に乗っていたらたまたま 「 色彩検定 」 の中吊り広告を
      目にしたんです。 とても衝撃的でした。

      それまで感覚的にしか捕らえていなかった 「 色 」 を検定ではかることが
      できるという考えにびっくりしたんです。
      それですぐに学校に入って学びだしたら、それはもう面白くて。
 
ロズリン:行動的ですね。 勉強したら、ぴったりはまったんですね。
      実際にはどういうことを学びますか?





都外川:色について総合的に学びます。
      例えば、色が与える心理的なもの、色は実はこう見えているなどです。

      また色には物差しがあることや、色の調和や配色についてのルール、
      色の名前や歴史的なことなど、学べば学ぶほど奥が深くて、夢中に
      なりました。

      自分探しをしていたので、それまでにもインテリアコーディネート、
      フラワーアレンジメントなど、いろいろなスクールに通っていたんです。
      
      それぞれ面白いのですが、どうも欲張りな性格なようで、もっと何かないものかと、
      思っていました。

 
      色を春夏秋冬と4つのカテゴリー
      にわけたチャート

      色について学んでいたら、 「 色を職業にすれば、いろいろな仕事とリンク
      することができる 」 と、気がついたんです。

      つまりファッションでも、いろいろなプロダクトの開発でも、インテリアの
      コーディネートでも、全部色をキーワードにして関わることができると。

      そこで、 「 色のスペシャリスト 」 になろうと決めたんです。
 

ロズリン:
それで転職をされたんですね。
      今は転職が特別なことではないですが、あの当時は希望に合う職業を
      見つけるのは。。
 
都外川:私が転職をしたのは 「 DICカラーデザイン 」 という、色の専門会社でした。



      実は 「 色彩検定 」 以外にも、 「 カラーコーディネーター検定 」 、
      その分野も 「 ファッション色彩 」 「 商品色彩 」 「 環境色彩 」 など、
      色に関する資格にはいろいろな種類があります。

      私自身もかなりの資格を取得していたので、それが有利に働いたと思います。
 
 

色は第二の外国語
 
ロズリン:具体的には、その専門会社でどのようなお仕事につきましたか?
 
都外川:実はDICで、 「 カラーデザインスクール 」 が開校されることを知り、
     私はその第一期生として、学んでいたんです。

     このスクールで、色についてより深く、トータル的にスキルアップできました。 

     そして卒業する頃、スクールのマネージャーから運営を手伝わないかと誘って
     いただき、それで入社を決心したんです。

  


ロズリン:
それはすごい、ご縁ですね。
 
都外川:あれから6年ほどいたのですが、DICでは本当にいろいろな経験を積ませて
     いただきました。

     今、色に関する本を何冊か書いていますが、最初のきっかけを与えてくれたのも
     DICでしたし、海外にもかなり行かせてもらいました。
 

ロズリン:商社のときにも当然、海外には行きましたよね。
 
都外川:もちろんそうですが、DICのときは、より自分でなければできない仕事を経験して。
      充実感が違うというか。

      学生時代に英語は専門だったのに、全然上達しなかった ( 苦笑 )。
 
      今はたとえ言葉が通じなくても、色を介することで外国の方ともコミュニ
      ケーションが図れることがわかりました。
     

私にとって色は、第二の外国語、
コミュニケーションツールみたいな
ものですね。

DICにいたときに中国や韓国に住んで
カラーの講座を持ったこともあるのですが、
その時にも、色を介してコミュニケーション
できるんだ!ということを強く思いました。






ファッションも機軸のひとつに
 
ロズリン:中国や韓国ではどんな講座をされたのですか?



都外川:仕事に色を活かすための基礎的なことです。

      色とはどんなものか、配色理論、色の成り立ち、色の持つ効用効果などですね。
      色には、心理的、生理的なことから物理的、科学的な話まで、本当に多岐に渡る
      ジャンルが含まれます。

      韓国では、初めてカラーコーディネーターの資格を立ち上げる話があって、
      国から誰か講師をという依頼がDICにありまして、私が行くことになったんです。
 

ロズリン:会社では本当にいろいろな仕事をされてきたのですね。
      ご自身で独立されたきっかけは、どういうことでしたか?

都外川:
色について仕事をしていくうちに、もうひとつファッションも機軸にしていきたいと
      思うようになったのが、きっかけです。




ロズリン:DICでは、ファッションに関連できなかった?
 
都外川:DICはもともと大日本インキという印刷系の会社ですから、ファッションの
      世界からはやっぱり離れています。

      ただ仕事をしていく中で、色のことだけでなく、もうひとつ機軸を持つのであれば、
      ファッションだなと確信したんです。

      自分でいろいろと勉強しながらその分野を開拓していき、
      いよいよ独立しました。
 


<都外川八恵さん略歴>

1998年  商社に入社 
       広報窓口担当 商品開発とブランドマネージメント

2003年  DICカラーデザイン株式会社入社
       DICカラーデザインスクール運営、色彩講師、企業の人材育成
       カラーのコンサルティングなど

2009年  DICカラーデザイン株式会社を退社、独立
       「 Cocolor ( ココカラー ) 」 主宰
2011年  日本ファッションスタイリスト協会にて 「 ファッションスタイリング検定 」
       を立ち上げる。
       公式テキスト 「 ファッションスタイリング検定3級テキスト 」 を企画&執筆。      
       現在、同2級も企画&執筆中 。





 インタビューは後編へと続きます。 お楽しみに!