東京・銀座の宝石店
  「 ギンザ ベルエトワール 」 代表 の
  岡本 憲将 さん をお招きしての 前編 です。


「 ギンザ ベルエトワール 」 は創業以来、宝石を 「 グローバルスタンダード 
= 世界基準 」の品質・価格で提供できるように努めてきました。
創業者である代表・岡本憲将さんは宝石の伝道師として、 「 美しさ・装飾性・
財産性そしてお守り 」 という 4つ の価値を持つ宝石のすばらしさを伝える
活動をしています。


 
          銀座にある、ギンザ ベルエトワール本店

◆ ギンザベルエトワール URL : http://www.belleetoile.co.jp/
 
 

帰りのチケットも持たず、ヨーロッパ渡航
 
ロズリン:夫が創立者で、私も勤めている株式会社サンギは、ハイドロキシアパタイト
      という体内や自然世界に存在する物質を利用して、商品を開発・販売しています。
      ですからアパタイトは私たち夫婦にとって、非常に意味あるものです。
 
 
      今年私の誕生日にアパタイトを使ったジュエリーをプレゼントしようと、主人が
      いろいろ探してくれたらしいです。

      宝石としては珍しい石で、やっと見つけたのがこちらの 「 ギンザ ベルエトワール 」 
      ですね。

      そのご縁で、ぜひ今日社長をインタビューさせていただきたいと思いました。
 
岡 本 お役に立ててよかったです。 やあ、なかなかきれいなアパタイトですね。


ロズリン:
ベルエトワールさんのお陰です ( 笑 )。
      社長が宝石の世界に入ったきっかけは何ですか。
 
岡 本 高校時代に体をこわして、好きな大学に行かれなかったんですよ。
      クラスの友だちはみんな優秀で、いい大学に行くわけです。 それが悔しくて、
      自分は人のやっていないことをやろう、と決めたんです。
 
      まだ海外渡航が今ほど自由にできない時代でしたが、たまたま知りあいがヨーロッパ
      から帰ってきて、いろんな話を聞かせてくれました。

      それを聞いて、よし! 絶対に海外に行こう、と。
      大学4年間でアルバイトして、100万円貯めたんです。今ならば1000万円位の
      価値ですかね。

  

      卒業後すぐに、帰りのチケットも持たず出発しました。
      船が一般的だったので、まず大陸に渡り、シベリア鉄道でフィンランドに行って、
      ヨーロッパに入りました。
 
      そのころ海外持ち出し可能な金額は、250ドル。せっかく貯めた100万円、
      正式には持っていけないので、内緒で持っていきました。
      靴の中に隠したりして。
 
      ぼくはなんとか無事だったんですが、警備員に見つかって日本に送還されたり、
      シベリアに抑留された人もいましたよ。
 
 ロズリン:すごい行動力ですね。







岡 本 :ヨーロッパを全部周って、アフリカのモロッコも行って、帰ってきたら
      また行きたくなっちゃったんです。 でも、お金がないでしょ。
      そこで輸入雑貨の店を始めたんです。

      最初は、一個の平均単価が500円くらいのシルバージュエリーなどを
      扱っていて、一日の売り上げが5万円くらいでした。

      ところが、途中から偶然友人の紹介で一個1~2万円の宝石も扱うように
      なったんです。
      そしたら数個売れただけで簡単にそれまでの売り上げをこえちゃって、
      面白くなってきて。

      それが宝石業界に足を踏み入れたきっかけです。



海外で直接、宝石を買い付け

岡 本 ところで、ヨーロッパからすると、日本は宝石が高いんです。

      なぜ高いのかと、宝石問屋がたくさんある御徒町に行き聞いてみたら、
      小売屋は問屋から仕入れて、問屋は大問屋から仕入れてと、間にいくつも
      入っているのが原因らしい。

      「 直接、仕入れることはできないのか 」 と聞いたら、 「 あなたは小売屋さん
       だからダメ 」 と 拒否されたんです。

      それで、大問屋の仕入れ先である海外に行くしかない、と。


   
      宝石はどこで採れるのか調べたら、主にコロンビアだった。
      それが地図のどこにあるかも知らず、すぐに行くことにしたんです。


ロズリン:当時のコロンビア、けっこう危険だったんじゃないですか。

岡 本  「 けっこう 」 どころじゃなかった。 すぐそばで拳銃がドーン。
      そんな感じで、とにかくこわかったですよ。

      情報も何もないので、一定以上のお金を持って行ってはいけないことも知らず、
      250万円持っていきました。 そして、宝石を買い付けました。

      あとから通産省にものすごく怒られましたけどね。


 ロズリン:よくご無事でしたね。




岡 本 
コロンビアで出会ったアルゼンチンから来た日系人に
       「 コロンビアより、ブラジルのほうがいいよ 」 と言われ、次にブラジルに。
      そこでも宝石を買い付けました。

      こーんなに大きいアクアマリン、ほんの10万か20万円で手に入れましたが、
      いま買ったら何千万、いや一億するんじゃないのかな。

      ブラジルではアクアマリン以外あまりいいのが買い付けられなかったので、
      今度はダイヤモンドだと、アマゾンに行ったんです。 今回は鉱山に入って、
      自分でも掘ってみました。

      ピラニア釣って餌にして、エイを釣って食べたり、すごい経験をたくさんしましたね。



     その後日本に帰ってきましたが、次にスリランカへ。

     そこでも鉱山に入ったんですが、採掘は面白い! 海外で会社を作り、鉱山
     そのものを買ってしまったんです。

     三十数年前、日本人としては初めてじゃないかな。
     サファイア、ルビー、トルマリン、ガーネットなど、20数種類もの宝石が採れました。



              採掘現場はこんなところ
          ( 写真はマダガスカルのアンチラベ )
  

ロズリン採れた石をジュエリーにする作業は、どこでやるんですか。
      日本ですか?

岡 本 カットして、研磨するのは全部向こうです。  
      加工してジュエリーに仕上げるのは、日本ですけどね。




  岡本さんの冒険は後編へと続きます。 お楽しみに!