東京・銀座の宝石店
 「 ギンザ ベルエトワール代表
 岡本 憲将 さん をお招きしての 後編 です。






ベルエトワールURLhttp://www.belleetoile.co.jp/



インディ・ジョーンズならぬインディ・ケン
 
岡 本 そのうちルビーが好きだので、原産地のビルマに行ってみたくなりました。
      外国人が入ってはいけないルビーの鉱山がありましてね、どうしても入り
      たくて内緒で入りました。
 
      いやあ、すごいところでした。
      首長族などの少数民族が住んでいる山の中、イギリスが戦争のころに
      作ったというガタガタ道を行くんですが、ガードレールも何もないので、
      谷下にたくさんの車が落っこちているような場所です。


         みせていただいた本には、当時
        お金を隠しながら進んだ車の写真も
  
      知り合いのビルマ人の家にお世話になりながら、現地で仕事をしていましたが、  
      外国人がいると当局にバレてしまいました。
 
      昼間でも恐ろしいその道を真夜中に命がけで帰ったんです。
      反政府軍とゲリラが抗争を繰り広げている中を、それこそ銃弾を
      避けながら。

      こわい経験をたくさんしました。
 
ロズリン:お話を聞いていると、まるで映画を見ているようです。
 
岡 本 :実際、インディ・ジョーンズ ならぬ インディ・ケン と呼ばれています ( 笑 )。


        

ロズリン:当時、ご結婚は? 
 
岡 本 :すでにしていました。
 
ロズリン:理解ある奥さんですね! 一度、海外に出かけたら次にいつ会えるか
      わからない、会えないかもしれない、と思うのでは。
 
岡 本 :彼女とは、スリランカからの帰りの飛行機で知り合いました。
      JALの乗務員だったんです。

      彼女自身、海外を飛び回っていましたから、理解はありますね。




本を書いて宝石業界を啓蒙

ロズリン: 「 宝石の常識シリーズ ( 双葉社スーパームック ) 」 など、
      宝石についてのご本をたくさん書かれていますね。




岡 本 :いちばん最初に書いた 「 宝石価格の秘密 ( 株式会社経済界 ) 」は、
      昭和53年に出ました。 ベストセラーになりました。


        
     岡本さんが最初に書いた本

                   
 
      日本の宝石が高額なのは、お話ししたとおり小売店が問屋、問屋が
      大問屋から仕入れるシステムをとっているからです。

      つまり小売屋は宝石がジュエリーの形になってから仕入れているので、
      石そのものを見たことがない場合も少なくない。

      だから10万円で買い付けた石が、ちょっと加工するだけで100万円
      なんて値が付いたりするんです。 それはおかしいと思いました。

      そんなの、世界で通用しませんよ。 だから、本を書いたんです。

     
         自ら原石を買いつける、岡本さん

      流通経路を短縮することで、宝石はもっと安くなるということ、消費者は
      もちろん、小売屋にも知ってほしかった。

 


ルビーのタイピンがきっかけで

ロズリン:最近は、宝石のパワーについてユニークな本も書かれていますね。
      宝石には、体や心を癒すパワーがあるとか。

      いつ宝石のこのようなことを知ったのですか?

岡 本 :いまから20年ちょっと前に、ルビーのタイピンを作り身につけていたんです。

      すると西野バレエ団の 「 気の力 」 にくわしい人に
       「 そのルビー、とてもいいから付けていなさい。すごくいいことがあるから 」
      って言われたんです。



      たしかに低血圧で冷え症で鼻も悪くて悩んでいましたが、治っちゃったん
      ですよ。

      いろんな文献を調べてみたら、ルビーにはものを癒すエネルギーがある
      ということがわかった。

 

宝石の持つエネルギーに魅せられて

ロズリン:そうなんですか!

岡 本 :ルビーを手に持ったら温かいということにも、初めて気づいたんです。

      鉱物っていうのは本来、冷たいものなのに不思議でしょう?
      ただ、誰が持っても温かいというわけではなく、感じる人と感じない人がいる。
      それは、人間は一人ひとり波動が違うから。

      共鳴する宝石に出会ったときに、温かみを感じるんです。

  
                                  宝石の原石を持ってみる
 
      自分自身、ルビー以外にもいろいろな宝石で試して体感し、さらに何千人
      という人を対象にデータをとりながら、宝石の持つエネルギーについて
      探ってきました。

      いまでは、人を見ただけでこの人にはどんな宝石が合うのかが感じとれます。

ロズリン:それはすごいですね!

岡 本 :
誰もが本来、感じる力を持っているんです。
      現代人は、その力を使っていないだけ。




ロズリン:何かの本で読みましたが、現代人は本来の能力の3分の1しか
      出していないとか。

岡 本 :3分の1も出ていないと思いますよ。
      たとえば、動物はすごい力を持っているでしょう。 鮭なら産卵期になると
      生まれた場所に帰ります。

      アフリカの湖の魚が大量発生すると、どこで情報をキャッチするのか、
      いつのまにかはるか遠く南米から鳥が飛んでくる。

      そういう力は、それぞれの動物が持っているんですね。



      人間にあるのは、シックスセンス、第六感。
      これは人間特有のもので、誰もが持っていますが、うまく使えていません。
      それを引き出していくのが、宝石の大事な役割なんです。


ロズリン:
なるほど。
      ところで、私の付けているアパタイト、これは私に合っていますか?

岡 本 :ちょっと、見せてください。 ああ、なかなかいいですね。
      アパタイトには、不安を解消し、精神を安定させ、心と体のバランスをとる
      エネルギーがあります。 大事になさると、いいですよ。

ロズリン:夫からのプレゼントなのでよかった!
      デザインもシンプルで気に入っているんです。

      最後に、これからの岡本さんの夢は何ですか。お聞きかせください。

         

岡 本 :宝石の美しさや投資としての価値だけでなく、宝石には人間の心や体を
      癒す力があることを、もっと伝えていきたいですね。

      そして、たくさんの人が元気に楽しく生きていけるように、手助けしていき
      たいです。

ロズリン:興味深いお話を、どうもありがとうございました。

  
          宝石の歴史やそれぞれの宝石の持つ
         パワーについても語られる講習会の様子
 

<インタビュー感想>

アパタイトの宝石が持つ不思議なご縁で、お会いする機会を得ました。

出土される数々の古代文明の遺跡には、必ずといっていいほど宝石などの宝飾品が
含まれています。
国を治める者のパワー、宗教や文化など、考えてみれば古代から宝石は人間にとって
非常に関わりが深い。 宝石の持つパワーは、むしろ今よりも認知されていたという
岡本さんのお話しにも納得です。


普段宝石のついたアクセサリーを好んでは身につけていませんでしたが、少し考えを
変え、これからはこのアパタイトを身に付けて、パワーをわけてもらおうと思います ( 笑 )。


      天然アパタイトのペンダント

鉱山を捜し求めて冒険されるお話しをうかがえば、あっという間に時間が過ぎて
しまいました。


宝石については鉱山や原石に触れながら独学で学ばれ、最初は騙されたことも
多かったそうですが、一代で今の会社を築き、これまでに18冊もの本を出版、
精力的に活動する岡本さんは、当日 「 ここ最近で一番調子が良くない 」 なんて
信じられないほど、本当にパワフルな方でした!

宝石の流通について考えたこともなかったですが、日本の特殊なしくみは、私たち
消費者にとって、宝石をますます手の届きにくいものにしていたんですね。

岡本さんのお話を聞いて、やはり宝石を扱う方はその原石の価値を見分ける目も
持つべきだと思いました。


これからも岡本さんの冒険は続きそうです。
ブログでご報告されるのを、楽しみにしたいと思います。