12月1日にアップした第6回インタビュー後編です。
株式会社オーラルケア 代表取締役社長 大竹 喜一氏
お話を伺いました。


 
夢の“アメニティ・デンティストリー”構想

ロズリン:
“予防”の分野は、歯科医院の新しい可能性を
       示していますね。

大竹:
歯科医師に対しては、経営の新しいビジネスモデル
    についてもっと気づいてほしいと思っています。
    新しい領域を新しい視点で、質の高い人生を獲得
    するため口腔の健康を提供することで、提案して
    いきたい。   それが、本当の患者満足でしょう。

相手の理解と協力を必要とする予防歯科は、ある意味コミュニケーションビジネス
でもあります。まだ起きていないことを想定するものですから、当然、歯科医師の
側にもコミュニケーション能力が不可欠です。

ビジュアルツールなど、新しい工夫や努力も必要になってきます。そこをサポート
すれば、可能性は広がるはずです。

ロズリン:
いわゆる「メンテナンス」は、これからの歯科の現場に欠かせない要素
       要素ということ?

     

大竹:治療と違って、定期的に健康な歯をチェックし、ケアするメンテナンスは
    気持ちがいいものです。毎月受けたいという人も必ず出てきます。

    しかし、通常のクリーニング用研磨剤などは頻繁に使うと歯が磨滅して、
    知覚過敏などのトラブルを起こすこともある。
    では、安全な“新しい歯医者の通い方”をどう提案するか、と模索する中
    で、サンギさんと出会いました。

ロズリン:
「アパガード」は、歯を研磨せずに歯とほぼ同じ成分を補給するもの
      です。

大竹:
歯を傷めずに、プラスの状態を作る歯みがき剤は他にありませんから、
    予防がベースの“アメニティ・デンティストリー”のコンセプトにぴったり
    合っているんです。

ロズリン:
ぜひとも実現してほしいシステムですね。

大竹:
従来の歯科医と言えば、高い・痛い・待たせる・説明不足・無愛想…
    などと、“行きたくない場所”のワースト3に入るような所だったでしょう。
    それが180度転換して、楽しい・気持ちいい・対応が優しい・歯がきれい
    になる… という、“また行きたい場所” に生まれ変わるとしたらどうで
    しょうか。

ロズリン:友達にも勧めたくなります。

大竹:
実際に導入したクリニックでは、リピートの来院が増えています。
    普通、“患者”と言うと疾患を持った人を指しますが、予防がメインの
    場合は健康な人が対象になるので、マーケットとしても非常に有望な
    ものです。


将来的には、歯科は“治療”と“審美”の
二つに分かれるだろうと考えて います。

これらが融合した新しいコンセプトのクリ
ニックが実際にできれば、明るくて痛くな
くて、薬のイヤなにおいもしない、別世界
のような場所になりますよ。



ロズリン:
そうした考えは、もっと広めたいですね。

大竹:
本来は、そうあるべきなんです。人間は知らないことを教わってしまうと、
    後には戻れないものです。
    これが即ち進化するということで、アメニティ・デンティストリーもその意味
    で大きな役割を担っている。

    一生涯、自分の歯で過ごせれば、寝たきりにもならず健康でいられます。
    その計り知れないメリットについて誰も言及しないので、私がやってるわけ
    ですが… これからは、歯のメンテナンスを通して長期的にじっくりと患者
    さんの面倒を見ていくことが大切です。


ロズリン:
そうなると、患者さん側でも認識が違って
      くるでしょうね。


大竹:ただ最近は、受付の内装を高級ホテル並みに
    豪華にしたり、“患者様”と呼んでみたりなど、
    表向きはホスピタリティを重視したかのような
    演出も見られますが、それは本質からそれて
    いるように思います。

 重要なのは、患者さんが知らないことについての情報を、リスクも含めて具体的
 に伝えることではないでしょうか。

 むし歯なら治療して、個々のリスクに応じたメンテナンスを行い、自分の歯は必ず
 残せるのだという事実を伝える。
 そういうことが、本当の意味で患者さんが満足するという結果につながるんですよ。
 
 我々も患者さんの利益につながるものを提供すること、そして通いたくなる要素の
 あるビジネスモデルやシステムを提案していくことが、今後の活動の核になります。

変化という名の進化で生き残ろう

ロズリン:
他に、これからの長期的なビジョンなどを伺えますか。

大竹:
21世紀は、DNAが開花する時代です。
    
    この120年ほど、日本は同じ考え、同じ常識でやってこれたけれども、今に
    至っては、20世紀の組織体系が機能しなくなってきていますから、これから
    は従来のやり方が全く通用しない、
    
    全く新しい世界が現われるだろうと思っています。

 

   そこで重要になるのは、各々がどういうDNAを持っているか、変化やリスクに
   合わせて自分を変え、動けるかどうか。
   つまり “変化への対応度” いかんで決まるということであって、これはIQ(知能
   指数)や、EQ(心の知能指数)ではなく、本能的なレベルの問題です。

ロズリン: 刺激を与える人” と言うこともできそうですが。

大竹:
今はそういう人とアライアンスを組んで、世の中を変えていこうと活動している
    わけです。
    アメリカではスクラップ&ビルドという概念が常識化していますが、日本は修正、
    修正と繰り返すことで、何とかしのいできたでしょう。
    もしくは、既存のモデルに倣うやり方で社会を構築してきた。しかし手本を真似
    るのは、自分で考えないということだから、今後はそれはまず通用しません。

ロズリン:
そんな日本の社会環境の中で変革を目指し、社員教育にも力を入れて
       いらっしゃるなど、ご自身が経営者としての強烈なDNAをお持ちなので
       しょうね。

大竹:
私と社員となら、相性は絶対合わないと思いますよ(笑)。
    でも彼らには、私のビジョンに賛同する人だけついてきてくれ、と最初に申し
    渡してありますから。

    20代の女性社員にもどんどん大きな仕事を任せて鍛えていますが、そうして
    育った彼女たちが、やがて後輩の教育を担うようになっていく、その成長ぶり
    に注目しています。



<インタビュー感想>

日本が一番遅れている分野だからと、歯科業界に目を付けられた
先見性は
確かなものでした。さすが大竹社長!

「予防歯科」という考え方は、近年日本でもやっと普及し始めて
います。
日本の口腔意識を世界基準にまで高めたいという社長の
ビジョンは、サンギ
とも共通しています。

今回のインタビューでは、バイタリティ溢れる大竹社長のお話を
伺い、私たち
サンギも改めてパワーをいただき、今後も商品の研
究・開発に邁進してゆこ
うと、決意を新たにしました。