小編成の弦楽室内オーケストラ
  「 東京シンフォニア 」 のチェロ奏者
  巌 裕美子 さん をお招きしての 前編 です。

  


巌裕美子さんは、桐朋学園大学音楽学部演奏学科、同大学研究科を
卒業後、桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。
現在、プロのチェロ奏者として「東京シンフォニア」に参加するとともに、
音楽教室でチェロを指導しています。

 
 
母親のすすめで8歳からチェロを
 
ロズリン:チェロはいつ、どんなきっかけで始めたのですか。
 
巌さん :8歳のころ、自宅でピアノ教師をしていた母にすすめられて始めました。
 
      幼稚園のときはピアノを習っていたんですが、先生が怖くて。
      嫌がっていたら、 「 じゃあ、チェロをやってみない? 」 って。
 
ロズリン:私も小学校時代、ピアノをやらされていました。
      練習がいやで、あんまりやらなかった ( 笑い )。


      でも、少しですがかじったおかげで、いまでも楽譜に違和感がない。
      それはよかったと思っています。
 

巌さん :私は3人きょうだいで、上に兄と姉がいるんですが、全員ピアノを
      やめてるんです。

      母はせめて末っ子の私には、自分同様、音楽の道を歩ませたかった
      みたいです。
 

ロズリン:なぜチェロだったんですか。
 
巌さん :なぜでしょうね? 単純に好きだったからみたい。
      ピアノといっしょに演奏できるし。
      小さいときは母の伴奏で弾いたりしていました。楽しかったですね。
      





小学生のころから、毎日3~4時間練習
 

ロズリン:
はじめてチェロを触ったときのことは覚えていますか。
 
巌さん :あまり覚えてないです。音を出すのが楽しかったかな。
 
ロズリン:子どものころは、練習は毎日?
 
巌さん :毎週レッスンがあったので、やっぱり毎日やらないと。
      小学生のころは、学校から帰って遊んで、5時ごろから夕食まで1~2時間。
      夕食後1~2時間。

      毎日、だいたい3~4時間練習していました。
 
ロズリン:すごい! やっぱりそれくらいやらないと、プロにはなれないんですね。
      どんな曲を弾いていたんですか。
 
巌さん :きらきら星とか、あとは練習曲が多かったですね。
 

ロズリン:
ピアノは鍵盤を押せばその音が出ますが、チェロだとそうはいかない。
      練習も大変なんでしょうね。

巌さん :そうですね。やっぱり音を出すだけで大変です。
      ポジションを覚えるのに何時間もかかります。





いま使っているチェロはフルサイズになってから2代目


ロズリン:チェロは、最初から自分のものを用意されたんですか。

巌さん :習いはじめのころは、同じ先生に教わっているちょっと年上の子の
      楽器をおさがりでまわしていただいて使っていました。

      そのうち自分のチェロを購入したんですが、はじめは大人用のフルサイズの
      2分の1サイズ、それから4分の3サイズ。

      フルサイズのものを購入したのは、中学生になってからですね。

ロズリン:それからずっと、そのチェロを使っている?

巌さん :
一度、買い換えました。
      はじめに購入したものは、大きめで板も分厚くて重くて、私は小柄なので
      ちょっと扱いにくかった。

      楽器屋さんに相談してこぶりのものを探してもらい、それをずっと使って
      います。


ロズリン:大きい楽器だから、持ち歩くのも大変そうですね。




巌さん :そうですね。チェロそのものだけならそうでもないんですが、ケースを
     合わせると5キロくらいあります。

     車で移動される方も多いですが、私は徒歩なので、ちょっと大変。



ロズリン:
バイオリンには何億円もするような名器ってありますよね。
      チェロにもあるんですか。

巌さん :ありますよ。

ロズリン:差支えなければ、一般的にはだいたいどのくらいの値段なのか、
      相場を教えてください。

巌さん :趣味などで使うごく普通のチェロで10万円台、音大に進むレベルで
      桁がひとつあがる、くらいかな。

      もちろん人によってさまざまですが。




ロズリン:なるほど。
       「 チェロでもやってみようかな 」 程度の気軽な気持ちで始めるには、
      ハードルが高そうですね。



 <巌 裕美子さん プロフィール>

  8歳よりチェロを始める
  松波恵子氏に師事
  東京音楽大学付属高等学校 卒業
  桐朋学園大学音楽学部演奏学科 卒業
  同大学研究家 卒業
  桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了
  第9回 別府アルゲリッチ音楽祭 参加
  2005年 『 フィオーレカルテット 』 リサイタル 開催



        高校の同級生としたコンサートの
        リハーサル風景


  インタビューは後半へと続きます。
  お楽しみに!