映画監督脚本家小説家作曲家
   そして 「 子ども映画撮影会 」 代表を務める
   池田 眞也 さん をお招きしての前編です。





池田眞也さんは、2004年に劇場用公開映画 「 父と暮せば 」 ( 原作:井上ひさし、
監督:黒木和雄、出演:宮沢りえ、原田芳雄 ) の脚本を担当。
このたび商業映画としては初めての監督作品となる「二人の女勝負師」を完成させました。



映画が好きで、この道へ
 

ロズリン:
先日、アパガードがスポンサーをしている日本女子プロ将棋協会の
      将棋大会でお会いしましたね。
 
      そのときに将棋をテーマにした映画「二人の女勝負師」の予告編の映像が流れ、
      とてもおもしろそうだと思いました。

   

      監督も脚本も全部池田さんがされたのですか。
 

池 田 :はいそうです。私が書きました。
 

ロズリン:
これまでに何作品くらい書かれたのですか。
 
池 田 :映画として形になったものは少ないのですが、ストックとしては20本くらいあります。
      テーマはいろいろですが、たとえば落語や実在のミュージシャンを描いたものや、
      最近は、10歳の子どもをテーマにした小説も書きました。
 

ロズリン:すごいですね。
      でもどうやって映画を撮るようになったのですか。何がきっかけでしたか。





池 田 :もともと映画が好きで、大学時代は映画研究会に所属。
      卒業して松竹の大船撮影所内の映画塾に入り、映画を勉強をし、そして、松竹系列
      の映画専門チャンネルの会社に勤めました。

      そこでは直接、制作にかかわることはなかったのですが、多くの映画人と知り合う
      ことができました。

      その後、やはり脚本を書きたいとの思いから、6年ほどで独立しました。

      以来、脚本の他に、映画の紹介記事やコラムを書いたりなど、フリーランスとして
      映画の周辺でなんかやっているという感じで、今日まで来ています。





地域への感謝の思いから「子ども映画撮影会」を開催
 
 
ロズリン:独立するのは勇気がいったでしょう。




池 田 :妻が看護師で、ちょうどそのころ娘が生まれて、できれば誰か家にいたほうが
      いいということになって。妻は仕事を辞めたくないというので、では私が主夫に、
      という事情もありました。
 
ロズリン:まあ! 先進的ですね。奥様は喜ばれたでしょう。
 
池 田 :どうでしょうかね …。 ちなみに、娘は中学2年生になりましたが、
       「 パパ、家にいて暇でいいね 」 なんて言われてます ( 苦笑 )。
 


ロズリン:
お子さんが小さいときは、子育て、大変だったのではないですか。
 
池 田 :そうですね。でも、いろいろと面白かったですよ。
      女性の生活ってこういうふうなんだ、と新鮮でした。

      男手は少ないですから、意外に重宝されて、地域とのつながりもできました。



     それまで、地域のことなんか考えたこともなかったのですが、あらためて
     「 自分も子どもも地域の一員なんだ 」 と感じましたね。
 
     それで、子どもが地域で生かされていることへの感謝の気持ちを表したいと
     思ったときに、思いついたのが 「 子ども撮影会 」。
 
     大船撮影所出身で、現在も映像の世界で活躍するスタッフの指導のもと、
     小学生 ~ 中学生の子どもたちが監督、撮影、出演などすべて行い、短編映画を
     作ってしまおうというイベントです。
 

ロズリン:
すてきですね! 
 
 
池 田 :実は最初、子ども会でやろうとしたら、すごく反発されたんです。

      子どもの映像を扱うことにアレルギーを持っている方がいたのと、これは私の
      ポリシーで無料でやっているんですが、それも怪しげだと感じたらしい。
 
      結局中止に追い込まれてしまい、くやしいと思って、子ども会は離れて自分で
      企画して開催したんですね。

      そうしたら、子どももスタッフもみんな大喜びしてくれて、もちろん私も楽しくて。
 
      はじめ1回で終わるつもりだったんですが、こんなに好評ならということで、
      これまで3年続けてきました。
 
  
   撮影会の様子             子どもたちに指導する池田さん(左から3番目)




ロズリン:
「 子ども撮影会 」 では、どんな映画を撮るんですか。
 
池 田 :2010年5月の第1回は 「 宮沢賢治の  風の又三郎 」、
      2011年11月の第2回はシェイクスピアの 「 夏の夜の夢 」、
      2012年12月の第3回は 「 ギリシァ神話 」。




     4グループに分け、それぞれ半日かけてワンシーンずつ撮って、4つをつなげると
     だいたいどんな話かがわかるようになっています。
 
 

ロズリン:子どもたちの役割はどうやって決めるんですか。
 
池 田 :あらかじめメールで希望を聞いて、割り振っておきます。

      目立ちたい子もいれば、恥ずかしがりやで裏方にまわりたい子もいるので、
      だいたいうまく決まります。
 
      誰でもどこかに役割がある、君にあった場所がある、ということを身をもって
      体験してくれるといいなと思っています。
 

ロズリン:
この体験から、将来、映画の仕事をしたいという子も出てくるでしょうね。





池 田 :そうなったらいいですね。

      地元・大船でやってるんですが、大船って映画の撮影所として発展してきた
      町なんですね。
 
      撮影所自体は10年ほど前になくなりまして、いまは跡形もないんですけど、
      子どもたちが自分の故郷を知るっていいかな、と。 そんなことも考えました。
 
 

ロズリン:
すばらしい考えです。

      再開発など地域がどんどん変化していく中で、その土地のルーツを自ら知る
      ということは大切ですね。
 

池 田 :
地域の子どもたちは一緒に育つんです。

      自分の子どもだけでなく、全ての子どもたちを自分のこととして、考えるべき
      だと思うんです。

      地域から愛された子どもたちは、将来きっと同じように地域を愛すはずです。
 

    


      インタビューは後編へと続きます。お楽しみに!




<池田眞也さん プロフィール>
 1969年 愛知県稲沢市出身
 映画監督、脚本家、小説家、作曲家
 「 子ども映画撮影会 」 代表
 
 [  監督 ]
 劇場用映画 『 二人の女勝負師 』 2014年公開予定
 
 [  脚本 ]
 『 父と暮せば 』 ( 2004年 )
 原作:井上ひさし 監督:黒木和雄 出演:宮沢りえ 原田芳雄
 
 [  小説 ]
 『 会社をやめて、ハワイでサーフィン三昧 』 ( Kindle 2013 )
 
 [  子ども映画撮影会 ] 
 大船撮影所出身で、現在も映像の世界で活躍するスタッフの指導のもと
 子どもたちが監督、撮影、演出などすべて行い、短編映画を作るイベント
 2010年からスタートし、今年で3年目。
 
 [  音楽  ]
 「 鎌倉映画塾 」 劇場用CM ( 1995 ) 音楽
 『 中国・日本 わたしの国 』 ( 2013 ちと瀬千比呂監督 ) 劇場用CM BGM
 Vシネマ 『 ホラーの鬼才・井月鈴人の世にも奇妙なものがたり 』 ( 2013 ) 挿入曲
 
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