料理研究家、ライフスタイルデザイナー
としても活躍されているダニエラ志賀
さんをお招きしての前編です。





ルーマニア出身のダニエラ志賀さん。
現在、順天堂大学の研究室でアンチエイジングのための
食事や食材などの研究を行なっています。
もともと日本に興味があったというダニエラさんが、日本に
やって来て、どのように今の仕事につながる活動をしてきたか? 
彼女が研究している、アンチエイジングにきく食生活のお話のほか、
日本について思うこともお聞きしました。


初めての来日時、「戻ってきた」と感じた日本

ロズリン:私たちは、多くの共通点がありますね。
ダニエラさんはルーマニア人で私はオーストラリア人ですが、お互い
外国人で、日本人と結婚して日本に長く住み、同じような楽しみや
苦しみも経験しているはず(笑)。

今日はいろいろ伺いたいことがありますが、まず今のお仕事について
簡単に教えてください。

ダニエラ:現在、順天堂大学にある加齢制御医学講座の
白澤卓二先生のもとで、アンチエイジングの研究を行なっています。

世界中のアンチエイジングの食材などを研究し、
私はジュースや料理などのレシピを中心に作っています。

ロズリン:それはおもしろそうですね。

そもそも、今のように日本に住み、そういった仕事をする人生になると
思っていましたか? 私は今の自分を全く想像していませんでしたが。

ダニエラ:私はもともと子どもの頃から日本の文化に
すごく興味があったんです。



日本の小説や映画が好きで、すばらしい文化だと思い、
日本語を独自に勉強を始めました。

ロズリン:独自で? すごいですね。

ダニエラ:語学を勉強するのが好きだったので。
実は母国語のルーマニア語のほか、日本語を含めて
7ヶ国語が話せるんですよ。

16歳で大学の日本語講座に入り、学校で日本語の勉強を重ね、
18歳から更なる勉強のためにツアコンの仕事を始め、
日本人観光客を案内していました。

ロズリン:
当時から、ルーマニアを出たいと思ってたんですか?

ダニエラ:当時はまだチャウシェスク政権で社会主義国家
だったから、一般人はパスポートがもらえなく、
外国には出られないことが普通だったんです。

ですから興味はあっても出たいとは思わない感じでしたね。
でもジャーナリストとしてルーマニアに赴任していた現在の夫と
仕事で知り合ったことと、政権が倒れたことなどから、日本に来る
ことになりました。

ロズリン:結婚して日本に住むことはすぐに決められましたか?


ダニエラ:早かったと思います。結婚前に、彼が「もし日本に来てみて
好きであれば、住むことを考えてみたら?」と。
それで試しに1991年のクリスマスに日本にやってきました。

最初に成田について、高速道路を自動車で移動している時、
その眺めがあまりにもルーマニアと違うので、
宇宙人の住むところにきちゃったかもと思ったぐらい。

でもものすごく不思議なんですが、東京に来た瞬間にどういうわけか
「戻ってきた」という感じがしたんです。

ロズリン:
それはおもしろいですね。

ダニエラ:説明できない気持ちなんですけどね。
後で霊能力のある人に見てもらったら、前世は日本人で、
江戸時代に、品川で魚屋さんのおかみさんだったと
いわれました(笑)。



それですぐ日本に住むことを決め、3カ月後に結婚しました。
最初は日本人の顔の区別はできないし、一日中日本語を
話すことがストレスで、結構大変でしたけど。

海外遠征の劇団通訳・コーディネーターの仕事で目覚めた、
健康管理の重要性

ロズリン:
決断が早かったですね。
私は結婚を決めるまで7年かかりましたよ。


ダニエラ:それは長いですね。
ロズリンさんは、だんなさまとどうやって知り合ったのですか?

ロズリン:私は留学生として日本に来たのですが、
最初の日本語の先生の友人が彼だったんです。
とても魅力的な人でしたが、結婚して日本に住むと
なるとなかなか決心がつかなくて。



もしかしてホリディロマンスかもと、いったんオーストラリアに
戻って考えたりもしたんですが、やはり一緒にいたい気持ちが
お互いに強かったので交際7年目で決意しました。
今は日本に来て40年以上です。

ダニエラ:そんなに長いんですね。すごい先輩です。

ロズリン:日本で結婚された後は、お仕事はどうしたんですか? 

ダニエラ:
3カ月ほど主婦をして落ち着いた後、事務の仕事を
しながら、国際捜査や裁判の通訳などをしていたんですが、
ルーマニアに行きたいという劇団から声がかかりました。

劇団が海外に行くにあたって同行して通訳やコーディネートをしたり、
劇団員のマネージャー的な仕事で、そこから約10年、
いろんな劇団といろんな国に行きましたね。



海外に出るのはぎりぎりの人数なので、誰かが体調不良になっても
代わりはいない。だから食事や睡眠などの健康管理はとても大事だと
目覚めて、健康になる食べ物に興味を持ったんです。

ロズリン:たとえば具体的に言うと・・・

ダニエラ:
そうですね。たとえば最初はローフードに目覚めて、
約3カ月、外食でも生ものしか食べなかった時期があります。
最後の10日間は断食もした。39キロとがりがりになったんですが、
すごく体調はよかった。

ロズリン:それ、ちょっと心配ですね。

ダニエラ:
でも、昔から苦しんでいた生理痛もなくなったので、
一時的なのトリートメントとして考えるといいかなと今は思います。

私が3カ月でやめた最大の原因は、友人が一人もいなくなったこと。
いっしょに食事にいっても、生ものしか食べないから、店に失礼だから
といやがられ、当時習っていたテニスクラブも瞬発力がないからとクビ
になってしまって。

体調はよかったのですがいろいろな事情でローフードのみはやめて、
そこから独自にアンチエイジングや健康のことを勉強し始めました。
海外の研究会やセミナーに行くなど、アメリカや南米まで、世界の不老
長寿の食事についてのセミナーに一人で通ってました。

ロズリン:
すごいですね。

ダニエラ:もともと勉強は好きなんです。日本に来てからも仕事を
しながら、法律や医学も大学で学び直したりしてましたし。

 

それにアンチエイジングのことは、すごく興味があったので楽しかった。
ただ、それが仕事になって生活できるとは思わなかったですけど(笑)。

ロズリン:現在の職場に入ったきっかけはなんですか?

ダニエラ:
私は果物や野菜をミックスするジュースの勉強も力を
いれていたんですね。その一環で、あるミキサーのメーカーのイベント
に行った時に、白澤先生とお会いして。

その時にいろいろお話したら、
私が持っているアンチエイジングの知識や経験に先生が興味を持って
くださって、「うちの研究室で研究したら?」と。それで協力研究員
という立場で活動ができることになったんです。

ロズリン:よかったですね。それでは、次回、アンチエイジングによい
食事など、ぜひ教えてください。

 

 ダニエラさんの著書や、関わった書籍の数々

1.『100歳までボケないがんにならない101のジュース』新星出版社
2.『100歳まで元気!病気にならない朝食ジュース』徳間書店
3.『100歳までボケない!太らない!朝のジュース&スープ』マキノ出版
4.『長寿の里「高山村」の長生きレシピ』アスペクト
5.『100歳まで心も体もさびない!簡単5分の朝食スープ』徳間書店
6.『きょうの白澤式ダイエット』「2ヶ月であなたの意識と体が変わる」ポプラ社
7. 翻訳本:『世界一きれいになるモレノ博士の17日間ダイエット』日本文芸社
8.『20歳若返る! からだにいい実践レシピ』日本文芸社
9.『マルコメの発酵食&麹の美味しいレシピ』日本文芸社
10.『麹&野菜で免疫力アップ:簡単 手づくりジュース』角川SSCムック毎日が発見ブックス
11.『絶対にボケたくない人がするべきたった7つの習慣』 日本文芸社
12.『なぜ長寿の人は赤ワインを飲んでいるのか?』メディアファクトリー
13.『免疫力をアップする ベジタブル・スムージー 
病気予防に!』角川SSC新書
14.『100歳まで元気に生きる野菜レシピ』宝島TK MOOK
15.『糖質オフダイエット』日本文芸社
16.『7色野菜のスープレシピ77』 誠文堂新光社
17.『はちみつ健康ジュース&料理』日本文芸社
18.『食べて痩せるおとなのダイエット』日系BP
19.『カラダとココロが喜ぶ塩選び&ごちそう塩レシピ』日本文芸社
20.『100歳までボケないがんにならない101のジュース』韓国語  新星出版社
21.『50歳からガクンと老けないために今すぐやるべきこと』マガジンハウス
22.『ココナツでぼけずに健康』主婦の友社


インタビューは後編へと続きます。お楽しみに!


<ダニエラ・志賀さんプロフィール>

ルーマニア国ブカレスト生まれ
1991年から日本在住
順天堂大学大学院 加齢制御医学講座 協力研究員
一般社団法人 日本アンチエイジングフード協会 常務理事
料理研究家 (ジュースアレンジメント)
ライフスタイルデザイナー
ダニエラさんのWEBサイト:http://www.danielabeautifullife.com/