料理研究家、ライフスタイルデザイナー
としても活躍されている
ダニエラ志賀さんをお招きしての後編です。
 



 
長寿に効果的な生活は、日本の伝統的な食事と日常の運動
 
ロズリン:アンチエイジングや寿命の研究をしていて、今、
わかっていることはどういうことですか?
 
ダニエラ:長生きする人は「テロメア」と呼ばれる遺伝子の先端に
ある部分が長いことが知られています。
これは生まれてきた時の長さが年を重ね、いろいろな生活をしていくこと
で減っていく「回数券」のようなものです。
テロメアが大きく減っていく理由は喫煙、肥満、運動不足や不規則な生活習慣です。
 
 ロズリン:それを改めると、テロメアが長くなるんですか?

 
ダニエラ:残念ながら、通常長くなることはありません。
でも悪い生活を改善することで、減りかたが押さえられ、結果、
長生きにつながる。長生きしている人は大抵、これが長いんです。
 
ロズリン:なるほど。ほかに長生きにはどんな条件があるんですか?
 
ダニエラ:結果的には同じことになるかもしれませんが、昨年、日本で
もっとも長寿な地域である長野県の高山村に白澤先生とリサーチに
行ってわかったこともあります。
 
白澤先生は医学的にアプローチし、私は食事の面でリサーチしました。
そこで分かったのは、高山村では、昔ながらの和食メニューを続けている
高齢者が多く、日常的に農作業を続けている人が多かったのです。
さらに山岳部のため傾斜を利用した畑が多い環境で生活していたのです。

 
つまり食事や運動、環境のバランスがとれている地域です。
興味深かった発見は、男性の長寿ナンバー1は、ぶどう農家。
女性はりんご農家の方でした。
 
ぶどうは皮ごと食べると、レスベラトロールというアンチエイジングに
非常に効果がある物質がたくさんとれますし、りんごは、アップルペク
チンという体の中をデトックスする物質がとれる。
やっぱり、長生きしている方は健康にいいものを食べているためです。
私が作るジュースのレシピも、野菜や果物が基本、皮ごと丸ごと使います。



<リサーチから生まれたレシピ本長寿の里「高山村」の長生きレシピ>


ロズリン:えー、そう!実は、うちの父親は毎朝、自分で野菜を
たくさんミキサーにかけて、ジュースを飲んでいましたよ。

ダニエラ:とてもいいですね。
私も朝一番の野菜と果物のジュース生活を提唱しています。オフィスにいるときも殆ど毎日のように白澤先生やスタッフや取材に来ている方にも作って差し上げます。
 


ロズリン:なぜ朝の生ジュースがいいんですか?

ダニエラ:ミキサーが材料をどろどろにしてくれるので、朝から胃腸の
負担を減らすこともでき、その分のエネルギーをほかに回せます。
そして生の野菜や果物をミキサーにかけることで、いろんな種類の
栄養が一度に朝からたくさんとれます。

ビタミンや酵素など熱でこわれやすいものも、
そのまま吸収できますし。

また最近ガンの予防やアンチエイジングの側面で注目されている
「フィトケミカル」という栄養素は、生の野菜や果物からたくさん
とれるんです。

ロズリン:
なるほど。
そういったジュースを作るのに注意すべきことは?




ダニエラ:そうですね。甘すぎないように、野菜と果物をあわせること。
これはお好みでもいいし、レシピ本などを見ると、効果別にいろいろな
ものがのっています。

基本的によく洗って、皮ごと丸ごと使うこと。レモンなどは輸入品の場合は、
皮はむいたほうがいいですが国産なら大丈夫。
あと塩はもちろん、甘味もお砂糖より蜂蜜など、精製されていない
自然のものを使うことです。



ミキサーは、高価なものではなくても、安いもので十分。
高価なものは、ブレンドが楽だったり、栄養素を壊さない機能もありますが、
続けることのほうが大事ですから。


自然が作ったものを大切にいただく

ロズリン:最近、特に注目している食材は何ですか?

ダニエラ:いろいろありますが、とりいれやすいものとしては、
輪島の海塩やココナツオイルでしょうか。

海塩は料理やジュースにも使うし、朝一番に飲むお水にもひとたらし
します。ココナツオイルは料理に使ったり、そのまま食べることで
中性脂肪を減らす効果があるなど、さまざまな体にいいことがあるん
ですよ。

ロズリン:なるほど。
ところでダニエラさんが、今後、お仕事でやっていきたいことは?

ダニエラ:病気にならないための予防教育です。
今やっている料理の延長ですが。最近、原料にこだわった味噌作りや
ローフドや変わった食材(ココナッツや生スピルリナ)お料理の教室も
始めたんですよ。



本当の意味での「健康保険」になることは、病気にならないための普段の
生活や食事や運動ではないでしょうか?

ロズリン:特にお勧めしたい食べ方は?

ダニエラ:自然が作ったものを大切にいただくことです。
神様が自然に作ったものを食べると体が喜ぶ。また自然のものだと
食べすぎることもないのでは?

たとえばバナナの場合、1、2本生で食べたらもう食べられなくても、
ケーキにやきこんだら、たくさん食べられたりします。またポテト
の場合、チップなどの加工品ですと、おさえがきかないですよね。

そのためには、自然からいただくだけでなく、自然を大切にして、
お互いに気を使うことが大事だと思っています。



ロズリン:
なるべく自然に近いお食事や生活のしかたが一番いいですね。
ありがとうございます。またぜひいろいろお話しましょう。

ダニエラ:こちらこそ。
日本在住の先輩としても今後ともよろしくお願いします。



<インタビュー感想>

日本に住む外国人として、ダニエラさんとは共通点も多いですが、
彼女の専門と経験はもユニークなもので、楽しくお話しをうかがいました。

ちょうど一つ前のインタビューが食事療法士の辻野さんでした。
自然が作ったものを大切にいただくこと、塩や蜂蜜など精製されて
いないものを選ぶことからスタートするといい!というダニエラさんの
アドバイスは、辻野さんの考えに通じるところがありましたね。
改めてなるほどと納得できました。

日本の平均寿命は男女合わせ、イタリア・スイスと並び、世界一と
言われていますが、長野県高山村で、白澤先生と行った彼女のリサーチは
とても興味深いものでした。

もともと私もリンゴなどの果物は皮ごと食べることが多かったですが、
やはり皮にも大切な栄養分が含まれており、捨てるべきではないんですね。

サンギは「おから茶」を発売しています。おからは大豆の搾りカスとして毎年
たくさんの量が産業廃棄物として捨てられていました。
そこでもったいないので何かに活用できないかと生まれたのが、
おからを焙煎した「おから茶」でした。

おからは最近特に、ダイエットにも良い健康食品として
注目されてきています。
おからではないですが、果物やお野菜もよく洗い、皮や葉なども無駄に
せずにいただきと、改めて感じました。地球にも、体にもやさしくですね。

最近忙しくできていなかった“朝の生ジュース“を復活しなくては。
もちろんきれいに洗って、皮ごとジュースにしましょう。皆さんもぜひ!


◆ダニエラさんの著書や、関わった書籍の数々

1.『100歳までボケないがんにならない101のジュース』新星出版社
2.『100歳まで元気!病気にならない朝食ジュース』徳間書店
3.『100歳までボケない!太らない!朝のジュース&スープ』マキノ出版
4.『長寿の里「高山村」の長生きレシピ』アスペクト
5.『100歳まで心も体もさびない!簡単5分の朝食スープ』徳間書店
6.『きょうの白澤式ダイエット』「2ヶ月であなたの意識と体が変わる」ポプラ社
7. 翻訳本:『世界一きれいになるモレノ博士の17日間ダイエット』日本文芸社
8.『20歳若返る! からだにいい実践レシピ』日本文芸社
9.『マルコメの発酵食&麹の美味しいレシピ』日本文芸社
10.『麹&野菜で免疫力アップ:簡単 手づくりジュース』角川SSCムック毎日が発見ブックス
11.『絶対にボケたくない人がするべきたった7つの習慣』 日本文芸社
12.『なぜ長寿の人は赤ワインを飲んでいるのか?』メディアファクトリー
13.『免疫力をアップする ベジタブル・スムージー 
病気予防に!』角川SSC新書
14.『100歳まで元気に生きる野菜レシピ』宝島TK MOOK
15.『糖質オフダイエット』日本文芸社
16.『7色野菜のスープレシピ77』 誠文堂新光社
17.『はちみつ健康ジュース&料理』日本文芸社
18.『食べて痩せるおとなのダイエット』日系BP
19.『カラダとココロが喜ぶ塩選び&ごちそう塩レシピ』日本文芸社
20.『100歳までボケないがんにならない101のジュース』韓国語  新星出版社
21.『50歳からガクンと老けないために今すぐやるべきこと』マガジンハウス
22.『ココナツでぼけずに健康』主婦の友社<br />


<ダニエラ・志賀さんプロフィール>
ルーマニア国ブカレスト生まれ 1991年から日本在住
順天堂大学大学院 加齢制御医学講座 協力研究員
一般社団法人 日本アンチエイジングフード協会 常務理事
料理研究家 (ジュースアレンジメント)
ライフスタイルデザイナー
ダニエラさんのWEBサイト:
http://www.danielabeautifullife.com/">http://www.danielabeautifullife.com/