子育てシェアの運営を行う企業
「AsMama」の代表、
甲田恵子さんをお迎えしての後編です。






地域交流イベントなどで、近所に顔見知りを作る場を提供
 
ロズリン: AsMamaは顔見知り同士で子育てシェアを行うシステムですが、
現代では顔見知りを作るのはなかなか難しいのでは?
 
甲田:ええ。そこで私たちはそのお手伝いをさせてもらっています。



ネットで登録する際、友人や顔見知りを誘い合ってもらうことの他に
私たちの会社にはママサポーターという、AsMamaの活動を地域にPRしたり、
地域の交流イベントの場で知り合いを作ることを手助けするスタッフがいます。
活動時には、今来ているオレンジのTシャツを着るんですよ。
 
ロズリン:とても素敵です。イベントはどういうもの?
 
甲田:主に子育て世帯に関心のある企業と協力して行うイベントです。
商品やサービスを知ってもらったり、希望者に体験して頂く機会創りをします。

商業施設や地域の施設等で行いますので、その場で地域の方の交流が生まれます。
これを日本全国で年間400回はやっていますね。


 
最近はそのほかに、マンションや幼稚園、習い事のスクールなどと契約し、
地域の交流会も行っています。
 
ロズリン:AsMamaの収入源はこのイベント?
 
甲田:これまでのところは、大部分がそうでした。
子育てシェアのシステムでは、イベントなどで知り合った方々がネットでも
つながり、いざという時にお子さんを預けます。この時預ける方は1時間あたり
500円を支払いますが、AsMamaは手数料をとっていません。
 
ほら、普段でも友人に子どもを預けたらちょっとしたお礼にお菓子を
持っていったりするじゃないですか?その感覚なんです。
でも、きちんとお金を支払うことで、
頼むほうも頼まれる方も気兼ねなく行えます。
 
あともう一つ、AsMamaにはすごい特徴があるんですよ。
万が一、預けたお子さんに事故や怪我などがあった場合、
保険金が支払われます。しかも利用者に掛け金の負担はありません!



ロズリン:えっ? それはすごい。よく保険会社が作ってくれましたね?
 
甲田:どうしても私たちのサービスには必要なものと思い、
何十件も保険会社を回り、海外の会社にまで電話をしましたが、全然だめで。
当たり前なんです。利用者さんから掛け金をいただかないんですから。
 
ですが、サラリーマン時代に懇意にして頂いた方の中に、大手損害保険会社の
役員の方がいたことを急に思い出して会いにいったことで、先が開けました。
数日間、「基本事故はありませんが、保険があることが安心になるんです」と
ねばり続けたところ、ようやく作ってくれることになりました。
 



ロズリン:それはすごいことです。
甲田さんもですが、保険会社も頑張りましたね。

甲田:ありがたいことです。
保険が出来たことで、ママサポーターたちが本当に喜んでくれました。
「自信を持って、困った時はAsMamaを頼ってと言える」と。

やはり、万が一の時の保険がないと「何かあったらどうするんですか?」と
言われるとシステム自体の利用がされませんから。
 
 
将来は子育てシェアからライフシェアへ
 
ロズリン:起業してから一番困ったのは保険のこと?
 
甲田:いえ、社員の管理ですね。
社員のマネジメントについて、ロズリンはどのように意識してますか?
 
ロズリン:私は、上司の姿勢が部下に伝わると思っています。
また、部下の潜在能力をピックアップしてベストをつくせる環境を
作ってあげることが上司の仕事だとも。

ですから、自身の姿勢を見せることと、
部下の働きぶりをよく見ることを意識しています。
 
甲田:なるほど。AsMamaの難しいところは、勤務システムがユニークなので、
在宅勤務で週3回というような、様々な働き方をしている人が多い点です。
在宅だと、さぼっているんじゃないか、なんて思いがちですが、実は全く逆で。
頑張りすぎてしまって、家庭と両立が難しいと感じる人もいるんです。



ですので、私も最近はたまに顔を見せてもらうようにお願いしたり、
全国にいる方たちに自分から会いにいったりしています。

やはりAsMamaで働くことで、ハッピーになってほしいですから。
本当、ビジネスでつまった場合は、いくらでも打つ手はあるんですが、
マネジメントは難しいです。
 
ロズリン:なるほど。
甲田さんはいつもエネルギッシュだと思いますが、オフのときは?
 
甲田:基本的にひまが苦手なんですが、ネイルをするのは好きです。
ネイルをすると乾くまで、パソコンをさわれないので(笑)
 
実は、ネイリストの資格もとりました。
私は何にでもストイックなので、例えばいざ社員を雇うとなった際は
労務士の資格を取りに行ったり。



甲田さんの素敵なネイルのお写真を取らせていただきました。
 
 
ロズリン:やはりなんでも徹底していますね。
今後はどんな風に活動したいですか?
 
甲田:お子さんを預かってくれる方に男性が少しずつ増えてきていますが、
学生や子育てが一段落したシニア層なども増やしていきたいです。

ぜひ豊富な人生経験を子供だけでなく、いまの親世代にも伝えてほしい。
また、シニアの方も、年金の他の収入を、自分の楽しみに使えたらいいなと。
 
ロズリン:昔はおじいちゃんやおばぁちゃんが子どもの世話をしていたし、
お年よりは話好きですものね。子供の話もよく聞いてくれるし。
 
甲田:そう思います。
他には、今全国に400人いるママサポーターを5年以内に1万人にしたいです。
もしも一人月に1万円稼ぐとしたら、10億円の経済効果があることになるし、
それにあわせてお子さんを預けて働く人が増えれば、さらに日本経済が動きます。
 
そして将来的には、介護然り、共助がもたらす他分野に展開していくと思っています。
子育てシェアからライフシェアへと変わるのは自然のなりゆきだと思います。
 
ロズリン:そのうち、自治体からもお声がかかりそうです。

それに、あなた、立候補して国会議員になったほうがいいですよ(笑)。
ママサポーターたちが支えてくれるから、AsMama党、いけそうじゃない?
 
甲田:それができたらいいですね(笑)。




<インタビュー感想>
 
甲田恵子さんは、これまでのインタビューさせていただいた方の中でも、とびきり元気な方でした!
 
AsMamaのサービスは、女性の社会参加と、それによる自己実現を後押しするとても画期的なサービスです。今後男性の他、シニア層も増やしていきたいそうですが、社会全体で子どもの面倒を見て育てていくことができるようになると、一人で生きているというような孤独を感じることも減り、心のケアにもつながると思います。
 
甲田さんのお話の中に、“世の中に絶対に必要なことほど、対価をきちんと支払われるべき”という言葉がありました。私はこれに共感します。企業はお金儲けをするために存在するのではありません。提供するサービスや商品が社会の役に立つものだから対価が支払われ、事業として継続してゆくというのが本来のあり方だと思います。
 
サンギが社会に対して提供する価値は、歯みがき剤の提供による、皆さんのお口とお口から始まる健康的で美しい人生です。甲田さんとは提供するものは違うものの、社会を少しでも良くする働きかけを、これからも続けていきたいと思います。
 
甲田さんとAsMamaの発展をとても楽しみにしています!



<甲田恵子さんプロフィール>
 
●株式会社AsMama代表
http://www.asmama.co.jp/
 
環境事業団、ニフティ株式会社、ngi group株式会社を経て2009年11月子育て支援・親支援コミュニティ、株式会社AsMamaを創設し、代表取締役CEO就任。プライベートでは2003年4月に結婚。2005年4月に長女出産。

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送迎・託児の安心頼り合い AsMama「子育てシェア」
http://asmama.jp/
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