フリーバイオリニストで、サンギが協賛する
 「 東京シンフォニア 」 のメンバーでもある
  横山 久梨子 さん をお迎えしての前編です。






横山久梨子さんは、「 東京シンフォニア 」 をはじめ、ストリングスカルテット 「 たわわカルテット 」
の奏者、新橋コットンクラブ、浦和ロイヤルパインズホテルでの演奏やバイオリン講師など、さまざま
な活動をしています。
一度はあきらめながらも、再び音楽の道に挑戦した彼女。どのように活動を広げ、音楽と共にある
生活を楽しんでいるのかをお伺いしました。



幼少期、地元のオーケストラの演奏でバイオリンに魅かれた
 
ロズリン:サンギが東京シンフォニアの協賛をはじめてから、7年たちます。
      横山さんが参加したのはいつごろ?
 
横 山 :東京シンフォニア設立から2年目ぐらいです。
      知人のチェロ奏者から誘われて、ピンチヒッターとして参加しました。
      その後は定期公演だけでなく小学校で演奏するようなイベントにも、ほとんど
      参加しています。
 
ロズリン:横山さんは他にも演奏や講師など様々な活動をしていますが、バイオリンを
      はじめたきっかけは?

    

横 山 :たまたま小学1年生の終わりに、住んでいた台東区のユースオーケストラを
     母と聴きにいったことです。
     すぐに私もやりたいと母にお願いしましたが、特に音楽家の家庭ではなかったので、
     全然聞いてもらえなくて。

     実家が浅草だったこともあり、 「 バイオリンなんて柄じゃないでしょ?どちらかというと
     あなたは太鼓とかの方があってるんじゃない? 」 なんて言われたり(笑)。

     でも1週間お願いし続けたら習わせてもらうことになりました。




ロズリン:私の友人の娘にも、似た話があります。

      3歳の時にバイオリンが習いたいと言い出しましたが、やっぱりその家族も親戚も
      バイオリンや音楽をやっていた人がいなかったので習わせなかったそうです。
 
      4歳になってもまだ言うので音楽教室に通わせたら、先生からすぐに 「 この子は
      才能がある 」 といわれ、本格的に習いだし、その後ロンドンの音大、エ-ル大学の
      大学院まで行ったんです。
      長く続ける人は、何か感じるものがあるのかも。
 
      でも横山さんは小学校1年生の時からですか。そのタイミングは?
 
横 山 :ちょっと遅いです。早い人は3歳ぐらいから始めますから。
      でも本当に好きになって続けていたら、バイオリンを始めるきっかけになったユース
      オーケストラに入団できたんです。小学4年生の時です。

      ここでは気の合う友人にも出会え、音楽がもっと好きになりました。




ロズリン:その後、音大に入って、音楽の道に入ったの?
 
横 山 :いいえ。実は私、一度音楽をキャリアとしてあきらめたことがあります。
      好きだったので、弾くことはやめませんでしたが。

  



アメリカの留学先で、一度はあきらめた音楽の道へ
 
ロズリン:なぜ音楽をあきらめたの?
 
横 山 :私が通っていた中学校の系列の高校と大学には音楽科があったので、
      その系列高校の音楽科を受験したのですが、だめだったんですよ。
      そのため、将来は音楽以外の道に進もうと決めて、音楽科のない一般大学を
      受験したんですが、なんと大学受験にも失敗してしまったんです。
 
      そんな時アメリカでのホームステイつき研修プログラムを紹介されて、当時興味の
      あった環境学に触れられる内容の研修だったので、全く英語もできないまま
行って
      みたんです。

      その時のホームステイ先がたまたまミネソタだったんですが、 「 ミネソタナイス 」
      という言葉があるぐらい人々の気質がフレンドリーで、滞在するうちにすごく気に
      入ってしまいました。
      「 じゃぁここで大学にいっちゃおうかな 」 という思いつきで、ミネソタの短大に入り
      ました(笑)。
 
      不思議なもので、その短大で再び音楽の道を志す出会いがあったんです。
 
ロズリン:おもしろいですね。どんな出会いですか?
 
横 山 :一般教養科目にピアノレッスンがあり、それを受講していたので、放課後によくピアノを
      弾いてたんです。
      言語のストレスがあったので、ピアノがリフレッシュになったんですね。
      そうしたら、ピアノの先生が 「 もっと勉強してみない? 」 と。

      実はバイオリンの経験があるということを話し、演奏を聴いていただいたところ、
      その先生がピアノ講師をしていたミネソタ州の女子大の音楽科を紹介してくれて、受験。
      入学することになりました。




ロズリン:それはすばらしい出会いでしたね。
 
横 山 :本当に。ただその女子大は小規模で本格的なオーケストラがなかったので、
      その後、ミネソタ州立大学に移ってアンサンブルを含め、更に音楽を勉強しました。

      結局、ミネソタには6年程いました。
 
ロズリン:それだけ長くいたら、日本に帰るのがいやにならない?
 
横 山 :いえ、それがすぐに帰りたかったんです(笑)。
      ミネソタは人の気質は最高ですが冬はマイナス30度になる日もある程、寒さが厳しくて。
      冬になると脱出したくなってしまって…。

      そこで卒業のタイミングですぐに日本に帰ってきました。
 
ロズリン:日本に帰ってから、どのように活動を広げていったか、次回聞かせてください。

  


<横山さんプロフィール>

  アメリカ、ミネソタ州立大学音楽科を卒業(B.M.)。
 
  帰国後は、フリーバイオリニストとして、挙式やパーティーでの演奏、
  スタジオレコーディング、バイオリン講師として活動。
  同時に、指揮者ロバート・ライカ率いる弦楽オーケストラ「東京シンフォニア」や
  ストリングカルテット「たわわカルテット」のメンバーとしても活動。
 
  毎週火曜日の夜は新橋コットンクラブ、
  土日の夜は浦和ロイヤルパインズホテル19階ラウンジにてピアノとデュオ演奏。

  ジャンルにとらわれない自由な音楽作りを目指している。




 早稲田のリーガロイヤルホテルのロビー挙式
10年以上ほぼ毎週こちらの挙式演奏をする





      新橋コットンクラブにて左が横山さん