先日名古屋駅のそばで、ちんどん屋を見かけました。今でもちんどん屋がいて、依頼に応じて店舗の宣伝などをすることがあるのは、ネットで調べて知っていたのですが、実物を見るのは本当に久しぶりでした。:mrgreen:
 
 派手な衣装を身にまとい、顔面も目立つように塗り立てて、鉦や太鼓の音を背景に、クラリネットを吹き鳴らしながら歩く一行は、確かに人々の注意を引きます。私も久しぶりに見て楽しくなりました。:hahaha:




 時間があればもっと見ていたかったのですが、新幹線に乗る必要があったので、残念ながら写真を撮っただけですぐに離れてしまいました。
 
 私が子供の頃は、パチンコ屋やスーパーが新装開店する時には、店の前をちんどん屋が練り歩く姿をよく見かけました。多分、私の住んでいた小さな町にも、ちんどん屋を家業としている人々がいたのでしょう。
 
 ただ、昭和40年代の半ばになると、もうちんどん屋を見かけることはあまりなくなりました。大学生の昭和52年頃に、板橋区の大山という町に住むようになり、そこには「大山銀座」と呼ばれる、かなり長い商店街がありました。:-D
 
 その商店街でも、引っ越してすぐぐらいには、ちんどん屋がパチンコ屋の宣伝をしているのを見かけたことがあります。今でも東京の下町では、ちんどん屋が呼ばれて楽曲を演奏することもあるのかも知れません。
 
 ちんどん屋以外でも、飛行機が商店街の上を飛んで、ビラをまき散らすという宣伝の方法があったことを覚えています。上からビラが落ちてくるのは、確かに珍しい経験なので、ちゃんと拾う人も多かったはずで、宣伝の効果はそれなりにあったのでしょう。


 
 空からビラをまく宣伝方法は、小学生の時しか見たことがありません。飛行機を借りるのにはかなりのお金がかかるし、拾われなかったビラが町を汚すことにもなるので、好まれなかったのかもしれません。:roll:
 
 「ちんどん」という言葉は、鉦の音を表す擬音語の「ちん」と、太鼓の音を表す擬音語の「どん」を組み合わせて作られたと考えて、恐らく問題はないでしょう。日本全国でこの名称が使われているのだろうと思っていたのですが、ネットで調べてみたら、関西では「東西屋」と呼ぶこともあるのだそうです。
 
 芝居で観客に対して口上を述べる時に「東西東西」と言うのを、ちんどん屋が取り入れて口上にしたということから、この名称でも呼ばれるようになったということでした。
 
 ついでですが「ビラ」という言葉は、びらびらした紙片だからそう呼ばれるようになったのだと、私は思っていました。辞典で調べてみると、確かにそういう語源説もあるようですが、「片」を意味する「ひら」に由来すると考えた方がよさそうです。:)
 
 英語で「ビラ」を意味する言葉は bill なので、「ビラ」は英語に由来する外来語だという説も聞いたことがあります。ただ、「びら」という言葉が使われている例は、すでに江戸中期からあり、この頃に英語からの外来語が取り入れられたことはないでしょうから、外来語説は正しくありません。:!:
 
 ちんどん屋は明るく楽しい日本の文化です。ちんどん屋を家業として生きていくのは大変でしょうが、何らかの形でこれからも続いていってほしいものです。:-P